2001年3月6日、東京都練馬区の生まれ。東京農業大学のオホーツクキャンパス(網走市)にある生物生産学部北方圏農学科を卒業した。
大学では、遺伝子組み換えについて研究し、バイオテクノロジー系の仕事に興味があったが、在学中に農家でアルバイトをしたことがあり、農業に魅力を感じ、挑戦してみよう―と思い立った。
道内各地の農業体験実習にも参加。4年生時には名寄市を訪れており、自分の理想とする農業の分野を幅広く学べる環境であることに着目。大学卒業後の23年4月1日から名寄市地域おこし協力隊の農業支援員となり、市内の農家や農業振興センターで活動している。
現在、水稲農家で研修を積んでいるところで「研修では、農家さんと一緒に作業をしているが、新規就農後は自分一人で営んでいかなければならないことの難しさを感じている。独り立ちしてからは肥料や定植の時期なども自分で考えなければならず、選択肢も多い」と気を引き締めている。
農業支援員として来年3月末の任期満了後は、新規就農を予定。もち米農家として10haほどの面積で作付けを目指しており「始まったらやるしかない」と語るとともに「独り身なので、自分で作業できる範囲で営みたい。人手が使えれば早く作業は進むが、一人でコツコツとやっていくことにしているので、予定をしっかり立てていきたい」と話し、一人で行う場合の作業の時間や方法などを考えながら研修に臨んでいる。
就農後は、もち米をメインに作付けし、慣れれば面積を増やしながら、スイートコーンの作付けも考えている。
名寄市の印象で、当初は冬の雪の多さや厳しい寒さに驚いたが、今は慣れた様子で「まちの皆さんは温かい」と話す。
趣味はスキーで、シーズン中はピヤシリスキー場に通った。幼少の頃は家族と一緒に群馬や長野、新潟のスキー場に行ったとのこと。