稚内漁協のコンブ漁は、8日に解禁。初日から好天となり、多くの漁業者が出漁し、採取したコンブを天日干し。市内宝来地区の漁業者によると、今のところ細めのコンブが多いが、数量は十分とし、今後の天候に期待を寄せ、製品に仕上げていきたいとしている。
今年のコンブ漁も解禁日から旗無しの自由採取。8日は海も穏やかで早朝から晴れ間が広がり、干し場にコンブを並べる作業に汗を流していた。
宝来や恵比須地区の前浜では、午前5時に磯舟が一斉出漁。漁業者は磯舟から海中のコンブを探し、先端が二股になった採取機で根ごとねじり取り、陸に戻ったあとリヤカーなどで干し場まで運んだ。
陸上では漁業者の家族などが総出でコンブ干し。1枚ずつ丁寧に干し場に並べ、一面が「黒い絨毯」と化した。この日は午後にかけて好天が続き、ほど良い風を受けたコンブは磯の香りを漂わせ、市民などに夏の漁の幕開けを告げた。宝来地区の干し場では漁業者の伊藤良太さん(33)の長女・紬ちゃん(2つ)も手伝い、和やかな雰囲気に。
操業していた漁業者は「今年の前浜は細めのコンブが多いが、量が多いのでこれからに期待」。別の漁業者は「昨年は量が少なかったが、今年は量でいえば多い。年によって良い・悪いを繰り返す」と述べた。
コンブ漁の操業時間は7月末までが午前5時から同8時、8月1日から13日までが午前5時から同10時、お盆明けの17日からは午前5時から正午。漁期は10月14日まで。
(梅津眞二)
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