自然な色合いを楽しむ 北国博物館で草木染体験講座

【名寄】

名寄市北国博物館(金田卓浩館長)主催の草木染体験講座「自然の色で染めてみよう」が、27日午前9時から同館で開かれた。
毎年、好評を得ている同講座で、今回は名寄市内外から13人が参加。同館職員が講師を務めた。
草木染とは、天然の植物を染料として繊維を染めるもので、今回の講座では、名寄市内で採取したハンノキやイチョウの落ち葉、栗のイガを使用し、毛糸を染めた。
また、染液を作ったり、毛糸を染める待ち時間を利用し、事前に職員たちで作った草木染の毛糸を使い、ものづくりも体験したりした。
染液を作るための植物は、スギナやオオハンゴンソウ、オオアワダチソウなどの雑草をはじめ、サクラやモミジなど樹木の落ち葉でも利用できること。
繊維をきれいに染めるために、媒染剤を使用。媒染剤とは、アルミや銅、鉄などの金属系の物質で、繊維と色素を結びつける役割があること。同じ植物でも媒染剤の種類や濃度、染液に浸す時間によって染まる色が異なることを伝えた。
草木染体験では、染液が完成し、毛糸を染め上げながら、植物による自然な色合いを楽しんでいた。
ものづくり体験では、今年の「辰年」にちなんで、竜の置物を制作。草木染の毛糸を使いながら、かわいらしい竜を完成させていた。