【名寄】
中体連の全道大会となる第76回北海道中学校軟式野球大会に出場した士別・士別南・下川・智恵文・風連中合同チーム(選手22人)が優勝し、全国大会の出場権を獲得した。7日午後、智恵文と風連中の選手が市役所名寄庁舎を訪れ、加藤剛士市長、岸小夜子教育長に全国大会への抱負を語った。
全道大会は渡島総合振興局管内の知内町で開催(7月29日~8月2日)。道内各地区の代表となる18チームがトーナメント戦で戦い、同合同チームは上川代表として出場した。
合同チームは、1回戦の厚沢部中(桧山)に4対0で勝ち、伊達中(胆振)との2回戦は接戦となったが、2対1の僅差で勝利。これで勢いに乗り、3回戦は広陵中(根室)に12対0の5回コールドで圧勝した。
準決勝は開催地管内代表の本通中(函館)で、互いに一歩も譲らぬ戦いとなったが、1対0で下した。決勝の相手は留萌地区代表の羽幌フェニックスミドルで、チャンスをものにして得点を重ねた合同チームが5対1で勝ち、優勝して全国大会(18日から佐賀県で開催)出場を決めた。
市内から出場した選手は、智恵文中から夏井光輝君と東田虎大君の2人、風連中から今井涼雅君、小原優都君、佐竹柚哉君、日根野澄空君、相馬美雪さんの5人。7人は、6月から保護者の送迎協力を得て士別中で週5日練習を重ねてきた。
名寄庁舎には今井君を除く6人が訪問。小原君は「合同の厳しい練習環境だった。日頃の感謝を胸に全国大会に臨みたい」。佐竹君は「チーム力で優勝できた。全国大会までに成長できるよう頑張る」。日根野君は「全国では一つでも多く勝つよう頑張る」。相馬さんは「昨年から合同チームとなり、勝って野球の楽しさをあらためて感じた。全国でも野球を楽しみたい」。
夏井君は「一体感のある勝利を目指して勝ち進みたい」。東田君は「このチームで一つでも多く試合ができるよう頑張りたい」と抱負を語った。
加藤市長は全道大会優勝を祝福し、「日頃の練習成果を発揮し、全国大会を経験して大きく成長してほしい」。岸教育長は「てっぺんを目指して頑張ってほしい」とエールを送った。
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下川中からは3年の佐藤大翔君が、士別・士別南・下川・智恵文・風連中合同チームのメンバーとして全国大会に挑む。
佐藤君は12日午前9時に下川庁舎の田村泰司町長、古屋宏彦教育長を訪問。
佐藤君は「これからも仲間と野球ができることがうれしく、みんなで泣きながら喜びました」と振り返る。
平日は下川中での練習、土・日曜は士別での合同練習で汗を流す。「練習会場まで送迎してくれる父母に感謝します」と語る。
ポジションは外野手で、主にセンターを守る。下川中野球部顧問の尾形明日翔教諭は「佐藤君は打撃、守りともに成長している。打撃は後ろにつなげるバッティングができるようになった。守りでは守備範囲が広がり、信頼あるセンターになったと思う」と佐藤君の成長をたたえる。
全国大会は初めての出場。佐藤君は「まずは一勝することが目標。勝ち進み、仲間と少しでも多く試合がしたい」と意気込み。
田村町長は「全道優勝おめでとう。全国でも日頃の成果を発揮して、勝利を目指してほしい」とチームの健闘を願った。


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