BOOK LAB.
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BOOKLAB.書籍紹介 バトラー入門
ジェンダーという言葉を聞くと、そのわからなさや多義さや曖昧さに途方に暮れ、ひょっとすると蕁麻疹が出るような気持ちになる人は割合いるのかもしれない。本書名にある「バトラー」とはアメリカの文学者ジュディス・バトラーのことであるが、もしバトラーの本を読んだことも、さらに言えばその名前を知らなくても、ジェンダーというこの「厄介で」あまりにも身近な問題に対して手を伸ばすとっかかりになるだろう。
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BOOKLAB.書籍紹介 手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)
日本文学において、太宰治の存在の大きさはいうまでもありません。彼の作品のいくつかに、彼の周りにいた女性の存在が大きく関係しておりました。
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BOOKLAB.書籍紹介 ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」動物のひみつ 争い・裏切り・協力・繁栄の謎を追う
集団を成し、ほかの個体と関わり合って生きる生物のことを、人間に見立てて「社会的」と呼ぶことがある。
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BOOKLAB.書籍紹介 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版
主観的にしろ客観的にしろ、誰しも弱さを抱えて生きている。そのことを否定するのは難しいのではないか。では、その弱さを「弱い」という価値のまま過ごすことのできる人はどれくらいいるのだろうか。文筆評論家でエッセイストの宮崎は自身の弱さに向き合うようなエッセイを記した。
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BOOKLAB.書籍紹介 競売ナンバー49の叫び
やっぱり、本を読むって、格好いいと思う。しかもそれが、難しい本だと、なおさら格好いいと思う。冒頭から身も蓋もないことを書いたのは、今回取り上げる本の作者がまさしく、世界中で「読んでいたら格好いい」、そして「読んでいないのに読んだふりをする」として、有名な本の著者だからである。
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BOOKLAB.書籍紹介 今夜、すべてのバーで
世の中には多くの「依存症」がある。アルコール、ニコチン、ドラッグといった身体に明らかに有害なものから、スマホや買い物、さらには恋人や家族といった人間関係への依存まで。依存という言葉にピンとこない人でも、何かしらに「すがってしまう」感覚は思い当たるのではないだろうか。
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BOOKLAB.書籍紹介 spring
恩田陸の新刊はバレエを主題にした長編小説らしい、と聞いて『蜜蜂と遠雷』(2016年、幻冬舎)を思い浮かべた人は多いはずだ。
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BOOKLAB.書籍紹介 それは誠
二年前、市川沙央氏の『ハンチバック』が第169回芥川賞を受賞した。同作は氏によるデビュー作、そしてこれまで透明化されてきた問題に対して投じた一石のもたらす波紋は凄まじく、その実力を疑うような隙は少しもない。
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BOOKLAB.書籍紹介 ちぐはぐな身体 ファッションって何?
本書は1995年に筑摩書房の中高生を対象とした新書や専門書の入門としてのレーベル「シリーズ・プリマーブックス」の1冊として刊行された。
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BOOKLAB.書籍紹介 台湾漫遊鉄道のふたり
本書はかつてこの国が大日本帝国と呼ばれ、統治下においていた台湾を舞台に文筆家の女性・青山千鶴子が彼女の通訳を担当した王千鶴との日々を綴った文学作品である。