【名寄】
JOCジュニアオリンピックカップ2025全日本ジュニアスキー選手権大会兼全国小・中学生選抜スキー大会のクロスカントリー・クラシカル(健康の森)が8日、クロスカントリー・フリー、ノルディックコンバインド(ピヤシリシャンツェ、健康の森)が9日に行われ、5日間の全日程が終了した。
中高生男女別のクロスカントリー競技には、名寄出身の矢野雅治選手(留萌高校1年)と菊池凜花選手(同3年)が出場した。
結果、クラシカル男子10kmは恵庭南高校3年の藤原天聖君が27分33秒で総合優勝。矢野君は30分42秒のタイムで24位だった。
同女子5kmは鹿角高校1年(秋田県)の安保胡春さんが15分38秒で総合優勝。菊池さんは5位入賞を果たし、「自分の力を発揮してタイムの早い選手と競り合うことができた」とレースを振り返った。
フリー男子10kmも藤原君が29分27秒のタイムで総合優勝。矢野君は32分36秒で28位だった。
同女子5kmは野辺地高校1年(青森県)の乙部海音さんが17分22秒で総合優勝。菊池さんは18分29秒のタイムで15位だった。
◇
9日のノルディックコンバインドに、地元から出場した女子組の菊池楼紗選手(名寄中3年)が総合8位入賞、中学3年の部4位に。男子組の荻原健造選手(下川中2年)は、中学2年の部で4位に輝いた。
この日は午前中、激しい降雪に見舞われ、前半のジャンプに影響。女子組は1本目のみの飛躍に、男子組は中止となり前日に行われたPCR(予備ラウンド)の結果を基に、後半クロスカントリーが行われた。
結果、女子は前半ジャンプ1位の藤原柚香選手(札幌日大高1年)、男子は前半3位で折り返した鈴木教究選手(十日町総合高1年)がそれぞれ優勝した。
競技を終え、菊池選手は「ジャンプはカンテ(踏み切り台の先端)が雪で詰まってしまい、いいジャンプができませんでした。挽回しようと思ったのですが、クロカンもあまり走れませんでした。同級生に負けたことがこれまで一度しかなかったので、この悔しさをばねに、夏から練習を頑張りたいです」と語る。
菊池選手は、アメリカで開催された「2025FISノルディックジュニア世界選手権」のコンバインド(2月11日~16日)へ日本代表として出場するなど活躍。今シーズンを振り返り、「シーズン前に、世界ジュニア出場、A級大会での表彰台、全国中学二冠を目標に掲げ、全てクリアできました。しかし、世界ジュニア出場後、メンタルが安定しなくなり、シーズン後半は思うように走れませんでした」と、世界ジュニアをはじめ長期遠征により、クロカンコーチにフォームを見てもらうことができず、走りがずれてしまった―と分析する。
リレハンメル五輪複合団体金メダリストの阿部雅司さんは「連戦の疲れが見られた。ワールドカップでは連戦が当たり前で、そういった経験が中学のうちにできることは、彼女にとって良い経験になる」とさらなる飛躍に期待を込める。




名寄新聞の購読をご希望の方は以下のお電話・FAXまたはメールからお願いいたします。
※地方発送も承っております。お気軽にお問い合わせください
購読料:1,980円(1ヶ月)
TEL:01654−2−1717
FAX:01654−3−2181
MAIL:web-regl@nayoro-np.com