【名寄】
名寄市議会市民福祉常任委員会(高橋伸典委員長)が、30日午前10時から市役所名寄庁舎で開かれた。市内西4南11で建設工事が進められている「なよろ内科クリニック(仮称)」で市側は、市開業医誘致条例による取得助成金(土地や建物など)を盛り込んだ一般会計補正予算を、第2回市議会定例会に提案することを説明した。
市は、同条例による助成金制度の申請第一号が予定されている同クリニックについて、申請予定者は「なよろ内科クリニック開設準備室」の代表者である三好義範さん(60)で、現在は名寄東病院院長。医療機関名は仮称・医療法人健翔会なよろ内科クリニック。診療科目は内科とリウマチ科で、開設予定日は10月1日とした。
今回の補正予算提案は、パチンコ店跡地となる西4南11の土地と建設する建物の取得費、医療機器に対する助成金交付。助成総額は5350万円で、内訳は、同制度の合計限度額となる5000万円(土地500万円、建物3500万円、医療機器1000万円)と、市内建設業者などが施工する場合の加算350万円。
この助成金を盛り込んだ一般会計補正予算は6月17日開会予定の2定の初日に提案され、可決後、正式に助成金の申請書が提出される予定。
市内では2013年8月に岡崎内科、17年3月にあかいし内科医院が閉院となり、医療機関名で「内科」と表記されている開業医は1カ所のみ。市は、市内で開業している医療機関が数少なくなってきている状況などを踏まえ、17年12月に開業費用の助成制度を盛り込んだ開業医誘致条例を制定した。
担当する市健康福祉部は、待望の開業医誘致となるため、開設後の同条例を活用した人材確保対策助成金の交付準備も進めていくとしている。