【名寄】
名寄市社会福祉協議会主催の災害復興応援チャリティーコンサート「届けよう!みんなの声!」が22日、エンレイホールで開かれ、声楽や吹奏楽演奏を楽しんだ。
東日本大震災チャリティーコンサート実行委員会、名寄市の共催。第一線で活躍している演奏家や、障がい当事者などとの共演を通し、芸術活動の活性化や障がい理解の浸透を図ることを目的に開催しているもの。
開演を前にホワイエでは、出演者による「ロビーコンサート」で来場者を迎えた他、災害復興に関わる募金活動も行われた。
この日は、国内や世界で活躍している声楽家の川島沙耶さん(ソプラノ)、下司貴大さん(バリトン)の2人と、ピアニストの山本真平さん(名寄高校吹奏楽部顧問)、名寄高校吹奏楽部員が出演。
川島さん、下司さん、山本さんの3人は北海道教育大学岩見沢校、同大学院を修了。15年ほど共に演奏活動を行っている。
第1部は「声楽とピアノ」をテーマに、川島さん、下司さんによるナポリ民謡「私の太陽」で開演。山本さんが司会を兼任し、オペラを楽しんで聞いてもらえるように―と、曲の解説を交えるとともに、日本語の歌詞をスクリーンに投影しながら進行。
イタリアの火山鉄道をPRするために作られた「フニクリ・フニクラ」。結婚に反対する父親に向って「結婚の約束の指輪を買いに行かせて」とお願いする「ジャンニ・スキッキ」。自分のことを「ブラボー」と褒めながら早口でテンションを上げていく「セヴィリアの理髪師」など、なじみのある曲を次々と披露。2人の迫力の歌声が、来場者を魅了した。
途中、川島さんによる発声練習では、口を閉じ、ハミングで低音から高音を出す練習を来場者全員で行った。
第2部は同吹奏楽部によるステージ。「ブリンバンバンボーン」「アップタウン・ファンク」「ウォークザダイナソー」などの曲を、ダンスを交えたり、来場者を巻き込みながら披露。2部の最後は、音楽のノリで、世界を愛と平和でいっぱいにしようという曲「ラブ・ピース・アンダー・ザ・グルーヴ」で盛り上がった。
第3部は、ジブリメドレーに合わせて、同吹奏楽部のメンバーが楽器の紹介を行った後、この日の午前に行われた楽器体験や歌のワークショップに参加した子どもたちと、ゲストの2人が参加し、「赤鼻のトナカイ」「あわてんぼうのサンタクロース」などクリスマスの曲を演奏。子どもたちはマラカスや鈴、タンバリンを手に歌声を響かせ、来場者から惜しみない拍手が送られるなど、出演者と来場者が共に音楽を楽しんだ。
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