シリーズ「大地を駆けるー地域おこし協力隊員紹介─」 自然楽しめるガイドを 名寄市 阿部真樹さん(30)

 1994年11月、千葉県八千代市の生まれ。昨年5月に観光振興分野の隊員として委嘱され、フライフィッシングガイドをメインに活動している。
 大学を卒業後、隊員となる前は中高一貫私立校の数学教師や保険会社などに勤務していた。
 コンサルティング会社を経営する友人の紹介で、名寄市内でフライフィッシングショップ「WILD LIFE」(東5北5)を経営するとともに、フィッシングガイドなども務める千葉貴彦さんと知り合い、これがきっかけとなって同協力隊に応募した。
 子どもの頃、叔父に教えてもらった釣りが好きで「ルアーと餌釣りばかりでフライフィッシングの経験はなかった。千葉さんと知り合ったことでフライフィッシングガイドがビジネスとして成り立っていることを知り、挑戦したい気持ちが強まった」と動機を話す。
 また、千葉さんから協力隊制度の話を聞き、サポートを受けながらフライフィッシングに携われることを知ったことが応募の決め手となった。
 隊員となってからは、千葉さんの協力を得てフライフィッシングとガイドの知識、技術を学んでおり、昨年実際にガイドの活動してみての感想として、「観光客に対して釣りに関することを言語化したり、体現することが難しい」と話す。
 釣りがオフシーズンとなる冬期間は、フライ(疑似餌となる毛ばり)作りの他、名寄ピヤシリスキー場第2ゲレンデにあるログパノラマで外国人や市外利用者などを観光客向けのサービス業を手伝っている。
 委嘱期間は3年間で、「将来的には名寄を拠点としたフライフィッシングガイドとして独立したい。並行して民泊業も経営したい」と期間終了後の方向性を考えている。
 また、「あまり釣れなかったとしても、観光客が名寄のありのままの自然を楽しんでもらえるようガイドしたい」と抱負。
 名寄の印象については「車で15分ほど走れば、夏は釣りやカヌー、キャンプなどのアウトドア、冬はスキーやスノーボードなどのアクティビティが楽しめるのが魅力」と話す。
 趣味は草野球で、大学時代の友人たちで編成したチームに所属し、試合のときに帰省するほどの大の野球好き。