国民の期待胸に活動を 名寄地区自衛官志願推進協議会 入隊予定者を囲み激励会

【名寄】

名寄地区自衛官志願推進協議会(高橋稔会長)主催の「2024自衛隊入隊予定者激励会」が、2日午前11時からホテル藤花で開かれた。
名寄地区からの入隊予定者は18人。激励会には名寄、音威子府など出身の入隊予定者11人と家族、自衛隊協力団体、関係市町村から100人が出席した。
激励会では、入隊予定者の入場に続き、今年1月1日に発生した石川県能登半島地震の犠牲者を悼み黙とうがささげられた。
国歌斉唱に続き、高橋会長が「能登地方で発生した地震でも、自衛隊はさまざまな活動を展開。道路が寸断された地域で、助けを求めている住民に必要な物資を届けるため、重い荷物を背負い道なき道を歩き届けるなどの姿を目にしている。その姿は先輩自衛官が厳しい訓練を行い、自己の体力増進を図ってできる活動で、これは災害が発生した際、家族、地域住民、国民、自分の身を守ることにつながっている。皆さんがこれから行う訓練の先には、こうした物語が続いているということを考えてほしい。皆さんは自信を持ち、国民の期待を胸に活動されることを願っている」と挨拶。
来賓の東国幹衆議院議員(代理)、中尾圭自衛隊旭川地方協力本部長、名寄地方自衛隊協力会長の加藤剛士市長、藤田明大陸上自衛隊第3即応機動連隊長兼ねて名寄駐屯地司令が「国民から信頼される自衛官となることを願っている」などと祝辞。
木原稔防衛大臣、鈴木直道北海道知事による激励のメッセージ動画が披露された。
入隊予定者の紹介が行われた後、各自衛隊協力団体の代表から一人一人に記念品が贈られた。
会食では、名寄駐屯地音楽隊や名寄駐屯地朔北太鼓の演奏が行われる中、入隊予定者を囲みながら和やかな雰囲気で交流。先輩自衛官から激励の言葉を受け、入隊予定者たちは自衛官としての道に気持ちを新たにしていた。
入隊予定者の角翔我さん(名寄高校卒)は「自衛官の父に憧れ、中学のころから将来は自衛官になりたいと思っていました。ヘリコプターまたは飛行機のパイロットを目指しています。困っている方々の力になれる自衛官になりたいです」と抱負を語っている。