下川商業高校、6月の販売実習に備え模擬体験 威勢の良い声響かせる、本番と同じ状況を再現し販売

【下川】

下川商業高校(濱下昌也校長)の3年生28人による恒例の販売実習が、6月21日に下川、名寄で、同28日には札幌で予定されている。本番を前に、販売実習のロールプレイング(疑似体験)が、13日午前8時50分から同校体育館で行われた。
販売実習は同校商業教育の総まとめとして、3年生を対象に実施。今年は6月21日に町内の旧寿フードセンター(午前11時~午後2時)、名寄の西條名寄店(同)で実施。同28日は丸井今井札幌本店(午前10時半~午後3時)で行われ、下川町の特産品を販売する。
同校によると販売実習に向け、今年も1月から準備をスタート。生徒は「総務部」「会計課」「特産品部」「まごころ商品部」のいずれかに所属し、販売戦略を練り、商品の仕入れや接客練習など重ねてきた。
販売実習ロールプレイングは、授業参観に合わせて実施され、父母がお客さん役を務めた。
オープン時間になると、生徒は玄関前に一列に整列し、「いらっしゃいませ!」と元気いっぱいの挨拶で父母を出迎えた。
体育館には、下川での販売実習会場の旧寿フードセンターを想定し、本番の会場と同様のスペースで行われ、商品の配置やレジスペースなどを再現した模擬販売所が設けられた。
会場には、うどん、プリン、冷や麦、トマトジュースなど、下川町特産の商品(疑似商品)が、陳列棚にずらり並び、手作りのポップ広告や値札なども取り付けられた。
生徒たちは来店した父母にお薦め商品を笑顔で紹介したり、特産品の説明を行ったりする姿が見られるなど、本番さながらの光景。
「いらっしゃいませ」「2番の札でお待ちのお客さま」「燻製卵、完売しました。ありがとうございます」などと、威勢の良い掛け声を上げながら、販売実習本番へ向け、手応えを感じている様子だった。
また、生徒玄関付近では、同高オリジナルの「とまとうどん」や「生クリームあんぱん」「えっぐプリン」など下川の特産品が販売され、好評を得ていた。