大規模災害で炊き出し訓練も 下川消防春季演習、万一に備えて技術磨く

【下川】

2024年度の下川消防春季消防演習が、26日午後1時から下川消防庁舎、町公民館、町農村活性化センター「おうる」で行われ、建物火災想定に加えて炊き出しの訓練を実行し、万一の災害に備えた。
下川消防署(伊東英晴署長)、下川消防団(大西功団長)の合同による演習で、職員と団員合わせて48人が出動。
今回は建物火災想定訓練に加え、大規模災害による避難者を想定して炊き出し訓練を初めて行った。
消防庁舎裏駐車場で人員報告に続き、上名寄の町農村活性化センター「おうる」体育館から煙が上がり、強風によって延焼拡大する様相―との想定で訓練を開始。団員には訓練開始後に出火想定場所が伝えられた。
消防車両が続々と現場に駆けつけるとともに、団員たちはホースを接続して、体育館に向かって一斉に放水。現場近くの屋外にある防火水槽や消火栓も使用して放水を行った。
町公民館では、炊き出し訓練を実施。女性団員9人が米5kgを炊飯し、おにぎり(かつお、梅)を手際良く作っていった。
その後、消防庁舎裏に戻り、点検報告に続いて大西団長が訓示を行い、万一の災害に備えて技量や技術を磨いていた。