栄養学科学生考案の商品第2弾 長谷川農園と名寄市立大学、もち粉スイーツP発表 美深町内イベントで販売へ

【美深・名寄】

名寄市立大学コミュニティケア教育研究センター(荻野大助センター長)による2023年度採択の課題研究で、美深町吉野の長谷川農園(長谷川和夫さん経営)と同大学のコラボ企画「もち粉スイーツプロジェクト」が第2弾の商品を販売する。7日午前11時から同大学図書館で記者会見が行われ、栄養学科学生たちが考案した商品のコンセプトを発表した。販売は今月中に美深町内で開かれる2イベントの他、道の駅「びふか」でも販売される予定。
同プロジェクトは、課題研究「生産者と協同し地域特産物のもち粉を活用したレシピ開発事業」(研究代表者・福士一恵栄養学科講師)で取り組んでいるもの。昨年5月からスタートし、昨年8月に第1弾の3商品を発表。同月開催の「美深ファーマーズマーケット」で販売し、好評を得た。そのうち「もち粉のまっしろスノーロール」は道の駅「びふか」で販売している。
長谷川農園は稲作を中心に営み、特別栽培もち米15haのうち4haで水田の畦畔(けいはん)にハーブを植え込み、殺菌剤や殺虫剤不使用で栽培。もち粉は6年前から自家製粉し、販売している。
第2弾は、及川琴巴さん(2年)考案の「もち粉のもちふわシフォンケーキ」、山田莉颯さん(2年)の「もちもち芝麻球(チーマーチュー)」、小林麗矢さん(2年)の「もち粉のホロホロポルボロン」、廣木里緒菜さん(2年)の「かぼちゃのフワモチマフィン」の4商品を販売する。
記者発表では、福士講師と藤本結子副リーダー(2年)が概要説明した後、及川さんの代理で小澤美結さん(2年)が「小麦アレルギーの方でも食べられる。もち粉でも、きめ細かく、きれいに膨らませられた。幅広い年齢層に食べていただければ」。
山田さんの代理で清野愛美さん(2年)は「もち粉100%のゴマ団子で、揚げたてはサクサク、時間がたつとモチモチという、今までにない食感の違いを味わえる」。
小林さんは「スペイン発祥の焼き菓子。時間がたってもおいしい菓子を作りたかった。多くの方にもち粉スイーツの魅力に気付いていただけたら、うれしい」。
廣木さんは「おいしく地産地消を―と美深産カボチャを使い、さまざまな嗜好(しこう)に応じた味になるよう、適度な甘さ、モチモチ感にこだわった」などとコンセプトを語った。
商品説明で、長谷川さんは「皆さんが試行錯誤した点や思いを形にして、商品化させていただいた」。
商品化に携わる妻の華恵さんは「学生の皆さんの思いは強くなっている。多くの方に買っていただけるものを作れるよう頑張ってほしい。学生たちとともに、もち粉の新しい可能性、魅力、普及に努め、地域を盛り上げていきたい」と意欲を語った。
販売は「もち粉のもちふわシフォンケーキ」「もちもち芝麻球」が18日午前11時半からJR美深駅横特設会場で開かれる「美深ウインターフェスタ‘24雪灯篭まつりスペシャルDAY」。
「もち粉のホロホロポルボロン」「かぼちゃのフワモチマフィン」は23日午前10時から美深町文化会館COM100で開かれる「びふかハンドメイド・マルシェ」で販売する他、2月末から道の駅「びふか」でも販売する予定(後日、長谷川農園インスタグラムで発表)。