「下川の森と町民への恩返し」 クワイアン代表 宮城さん、町産材使ったウクレレを寄贈

【下川】

株式会社クワイアン(本社・札幌市)代表取締役の宮城英輔さんが、16日に下川小学校(高舘正司校長、児童114人)を訪れ、下川産木材を活用し同社で製造したウクレレ3本を町へ寄贈した。
同社は、北海道の木にこだわった楽器の製造・販売などを手掛け、ボディー材には下川産のトドマツを使用。長年にわたり下川での植樹活動を行っている他、ウクレレの売り上げの一部を、町の森林づくり基金へ寄付している。
宮城さんは「日頃からお世話になっている下川の森と町民の皆さんに恩返しがしたかった」と今回、ウクレレを寄贈することにしたという。
寄贈式には同校の全児童をはじめ、田村泰司町長、川島政吉教育長らが出席。
宮城さんが「大切に使ってください」と、代表児童3人にウクレレを手渡した。
これを受けて、山本琥珀さん(6年)が「ウクレレを寄贈していただき、ありがとうございます。音楽の時間などで使わせてもらいます」などと礼を述べた。
その後、宮城さんは「ウクレレは“幸せの楽器”と呼ばれ、子どもから高齢者まで、男女を問わず楽しく弾くことができる。10年ほど前から、大好きな北海道の木を使ったウクレレを作っていて、下川の木もたくさん使っている」などと説明。ウクレレの美しい演奏も披露した。
その後、音楽室に移動し、同校3年生(16人)を対象に、ウクレレの授業も行った。
宮城さんは「ウクレレがどんな楽器で、どのような面白さがあるのか知ってもらいたかった」と語る。
宮城さんはウクレレについて、ギターは弦が6本あるのに対し、ウクレレは4本あること。ギターに対して少し高い音が出ること。ボディー、ネック、ヘッドなど各部の名称などを説明。
児童は弦の押さえ方や弾き方、Cコード(ド・ミ・ソ)の出し方などを学んだ後、「カエルの合唱」に挑戦。楽しそうにウクレレを奏でながら、歌声を響かせる様子が見られた。
ウクレレ体験を終えた児童たちは「難しかったけど、ウクレレに触れてうれしかった」「教えてもらったら、結構弾けるようになった」「指の違いで、いろいろなきれいな音が出せて面白かった」など感想を話した。
17日は下川中学校でもウクレレの授業が行われ、生徒たちが楽器に親しんだ。