【名寄】
市内日進の道立サンピラーパーク内でクマが目撃され、隣接するなよろ健康の森を含めて臨時休園が続いており、再開時期は未定となっている。名寄市によると、現時点のクマ出没件数は前年同時期に比べて下回っているが、多くの利用者がいる施設の付近でクマが目撃されていることから、危険性は高まっており、注意を呼びかけている。
同パーク内では、17日午前7時半ごろにふるさと工房館付近、17日午後5時ごろに同館付近、18日午前10時半ごろに「四季の池」付近駐車場で、それぞれクマ1頭が目撃されている。
18日以降、同パーク(なよろ市立天文台「きたすばる」、キャンプ場「森の休暇村」も含む)、なよろ健康の森(全ての施設)を臨時休園しており、当初は22日までの予定だったが、利用者の安全が確保できないため、閉鎖期間を延長している。再開時期は未定となっている。
その影響で、19日に天文台で開催される予定だった「星まつり」、健康の森で開かれる予定だった「町内会親睦パークゴルフ大会」は中止された。
暑い日が続き、例年であればサンピラー交流館北側の「水遊び広場」で子どもたちが水浴びする様子が見られるなど、屋外施設はにぎわっているはずだが、現在は人の姿が見られない状況だ。
また、19日午後10時10分ごろには東6北5のJR宗谷本線・名寄川鉄橋付近でもクマ1頭が目撃されており、現場は住宅街に近いところである。
名寄市によると、市で通報を受けている今年のクマ出没件数は23日現在、57件で、前年同時期に比べると23件下回っている。
だが、多くの人が足を運んでいる施設の付近でクマが出没していることに加え、渡島管内福島町で12日未明に新聞配達員がクマに襲われて死亡した事故もあり(クマは18日に駆除)、危険性は高まっている現況である。
市では、ホームページでクマ出没・目撃箇所を地図上で発信しているとともに、北海道猟友会名寄支部名寄部会と風連部会のハンターによる「ヒグマ駆除隊」を出動し、巡回に当たっているが、市民に対して出没現場付近には近づかないことなど、注意を呼びかけている。


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