ラッセル列車が運行中 JR宗谷本線 厳しい冬の鉄路を守る 雪かき分ける「赤い雄姿」

【名寄・美深】

吹雪の中を走る「宗谷ラッセル」。
国道239号跨線橋から撮影

 JR宗谷本線では、今冬もラッセル列車が運行しており、全国各地の鉄道ファンが沿線を訪れ、「赤い雄姿」をカメラに収めている。
 ラッセル列車は、積雪に関係なく定期運行ダイヤを設定。宗谷本線では通称「宗谷ラッセル」と呼ばれ、今季は昨年12月10日から名寄~南稚内間、同月20日から旭川~名寄間で毎日運行している。
 車両は運転台付きの「ラッセルヘッド」をDE15形ディーゼル機関車の前後に連結。機関車を前後で付け替える「機回し」をすることなく、折り返しを容易としている。
 以前は道内の各線区でラッセル列車が走っていたが、ここ二十数年は保線作業員が操縦する排雪モーターカーや排雪ロータリーの性能が向上したため、随時、除雪作業をするようになっている。
 そのため、定期のラッセル列車は現在、宗谷本線の旭川~南稚内間をはじめ、石北本線の新旭川~遠軽間(石北ラッセル)、函館本線の札幌~長万部間(山線ラッセル)に限られている。
 さらに、DE15形は1972年から80年まで製造され、老朽化が進行。各部の腐食や使用部品の生産中止に伴い、継続使用が困難となっているため、2021年度に新型除雪車両のキヤ291形ラッセル気動車を導入。新型は現在1両だけで、石北本線で運行しているが、試運転として宗谷本線に入ったことはある。26年度にラッセル気動車6両が導入される予定で、将来的には置き換えられる見通しだ。
 現行のDE15形は、車両数が残り少なくなるとともに、ラッセル列車自体も希少な存在であることから、鉄道ファンの間では人気が高く、全国から多くの人が沿線を訪れ、撮影している。
 雪が降り積もる中、赤いラッセル列車がエンジン音を力強くうならせながら、豪快に雪をかき分けて線路脇に跳ね飛ばしている。
 雪の跳ね具合は通過前の降雪量で大きく変わり、特に通過直前に雪がやんで晴天が広がれば、写真や動画として一層映える。
 こういった要素は運も大きく左右されるため、納得いく撮影ができるまで何度も沿線に通う人もいる。
 赤い車体と真っ白な雪のコントラストが際立ち、鉄道ファンは「赤い雄姿」を追うとともに、厳しい冬の鉄路を守るシーンをカメラに収めている。
 南稚内駅から天塩中川駅、名寄駅への上り方面は、朝から昼過ぎにかけて運行するため撮りやすく、撮影スポットも多い。今季の運行は3月半ばまでを予定している。
 撮影の際、線路敷地内に絶対に立ち入らない、列車の運行を妨害しないなど、ルールとマナーの厳守を。

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