下川アイキャンM 優しい明かり まちを包む アイスキャンドル3500個ともす ミニチュアジャンプや多彩な音楽も

【下川】

 第51回しもかわアイスキャンドルミュージアムが、8、9日の2日間、にぎわいの広場をメインに、町内市街地で開催された。アイスキャンドル3500個以上がともされ、町を優しい明かりに包み込んだ。
 下川町はアイスキャンドルの発祥地で、同ミュージアムは実行委員会(西村和樹実行委員長)主催。アイスキャンドルは日暮れ前から点灯し、日が沈むにつれ、ピンクから琥珀(こはく)へと明かりの色を変え、人々を魅了した。
 にぎわいの広場では、多くのアイスキャンドルをともす「雪のメインオブジェ」を、従来の西側から北側に変更して設置。トドマツの木も並び、森林のまち・下川らしいデザインに仕上げた。東側にある気動車(列車)の車内窓からも眺めることができ、車窓から見える神秘的な世界も味わっていた。
 ハート型などの氷の彫刻も並び、メインオブジェに登って広場全体を見渡すと、今年のえと・ヘビの形で「2050」の文字に並べられたアイスキャンドルが現れた。
 毎年好評の雪で作ったアーチとベルもあり、今回もベルを鳴らしながら記念撮影する人でにぎわった。9日の締めくくりに打ち上げ花火も行われ、アイスキャンドルと花火の協演が魅了した。
 両日、下川中学校の生徒がボランティアスタッフとして、来場者を本人のカメラやスマホで撮影。撮影時にシャボン玉を飛ばすサービスも行った。下川町産にこだわった肉まんの出店も手伝った。
 恒例の日本氷彫刻会北海道地方本部による「氷の彫刻」は下川に縁ある古屋光行会長、佐藤寿則さんで制作した「下川フェニックス」を展示した。
 まちおこしセンター・コモレビでは、中庭に雪山が登場。子どもたちが勢いよく滑って遊んでいた。
 コモレビ駐車場とバスターミナルには、町内外こだわりの料理や飲み物が並び、買い求める人の列ができた。9日には下川中3年生有志が総合学習の実践で、町内店による地元手延べうどんに、肉温玉を加えるサービスを提供。絶妙な味わいで好評だった。
 9日にコロナ禍以降中止していた昼間イベントも5年ぶりに復活。スキージャンプのまち・下川発祥の伝統的な遊び「ミニチュアジャンプ世界選手権」も開催した。各自手作りのプラスチック人形を持参し、雪山のジャンプ台から飛ばして飛距離を競った。
 人形に付けるおもりの位置と重さ、風の向きや強弱のバランスが飛ぶ鍵となるが、ジャンプ台も西からの向かい風を受けやすいように設営。子どもから大人まで幅広い世代の25人が出場し、藤原結斗君(小学4年)が優勝を果たした。
 両日ともに町バスターミナル合同センター2階大ホールでは音楽イベントを開催。町内や近隣市町村、道内外から幅広い人たちが出演した。
 両日まちなかのあちらこちらに、住民各自で手作りした個性的なアイスキャンドルが並び、周回する人を楽しませた。 

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