【下川】
第50回しもかわアイスキャンドルミュージアムが、10、11日の午後5時からにぎわいの広場、まちおこしセンター・コモレビをメインに、町内市街地全域で開催され、アイスキャンドルの優しい明かりで町を包み込んだ。
同実行委員会(石谷英人委員長)主催。3千個のアイスキャンドルがともされた。
にぎわいの広場では、多くのアイスキャンドルをともす「雪のメインオブジェ」の巨大スクリーンにオーロラ映像を投影。シロクマやペンギンなどの氷の彫刻も並んだ。メインオブジェ頂上から広場全体が見渡せ、ハート形に並ぶアイスキャンドルで楽しませた。
前年好評だった雪で作ったアーチとベルが形を変えて再登場。ベルを鳴らし、記念撮影する人でにぎわった。
両日、下川中学校の生徒11人がボランティアスタッフとして参加し、来場者の記念撮影をサポート。生徒のアイデアで、シャボン玉を飛ばしながら撮影するサービスも行った。
同校1年の立花日茉莉さん、前川乃杏さんは「毎年楽しんでいるイベント。ボランティアの募集を見て、スタッフ側で参加してみたいと思った。撮影させていただいた方が喜んでくださるので、私たちもうれしい」と言う。
他の生徒の一人は初日、慣れないことへの挑戦で「声をかけるのが難しい」と、声かけのタイミングに戸惑いながらも頑張る様子が見られた。中学生にとって貴重な社会経験になったようだ。
恒例の日本氷彫刻会北海道地方本部による「氷の彫刻」は下川に縁のある古屋光行会長、古屋康子さん、佐藤寿則さんで制作した「青龍」を展示した。
まちおこしセンター・コモレビでは、中庭にドーム型の雪山を設営。子どもたちが勢いよく滑り、夢中で遊んでいた。うどん、豚汁など、町内外のこだわりの料理や飲み物の出店も人気を集め、甘酒の無料配布も来場者に喜ばれた。
50回の節目を記念して、11日に打ち上げ花火も行われ、アイスキャンドルと花火の競演で魅了した。
町内のあちらこちらに住民が作った個性的なアイスキャンドルが並び、陶芸、建造物、氷柱、植物などと組み合わせた作品もあり、周回する人を楽しませていた。