下川中4人がバスケで全道へ 個々のスキルアップに 結成から2年 地元クラブの底上げ期待

【下川】

下川中学校の生徒による15歳以下のバスケットボールクラブ「SHIMOKAWA NEXT BASKETBALL CLUB」結成からもうじき2年。24、25日に札幌で開催の第2回U14北海道ブロック交流活動(DCI)へ同校の4人が名寄地区選抜メンバーとして出場することとなり、個々のスキルアップを図ることで「NEXT」全体に還元しようと、選抜チームの練習に励む。
 「NEXT」は、2022年4月に「子どもにバスケができる環境を」と、保護者たちが下川商業高校バスケ部の宮本桂コーチ、町教育委員会、中学校に相談、支援を得て立ち上げた。
火・水・金曜日の午後6時半から同8時半まで、町内在住の大人たちと下川中学校体育館で活動し、木曜日は同時刻に個人練習を行っている。
現メンバーは松田琉聖君、渡邊隼君、工藤颯太君、馬場蔵人君(以上2年)、松田大聖君、小西琉椰君(以上1年)。
DCIは、競技のみではなく選手の発掘・育成に重点を置く。名寄地区選抜は12月に名寄中で一次選考、今年1月に士別南中で二次選考が行われ、選手個々の意欲・意思、プレースタイル、基礎技術や判断力、運動能力などを評価した。
下川中からは、琉聖君、工藤君、馬場君と、名寄・名寄東・下川中の女子バスケ合同チームに在籍する鬼頭りりこさん(2年)が選出された。
選考後は、選抜メンバーで日本バスケ協会の指針に基づく練習を、1月28日から2月17日まで和寒、名寄、下川、士別で4回にわたって実施し、局面別の個人技術・戦術やグループ戦術の習得・理解を目指している。
琉聖君は長いストライドとリーチを生かしたプレーを得意とし「選抜の練習で士別のメンバーのドリブルを見て、一歩目のつき方などが参考になった。身体能力や技術を身に付け、札幌の大会での活躍を目指したい」。
工藤君はガッツあふれるディフェンスを得意とし「自分の課題である、ボールの扱い方を学びたい。選抜の練習はいつもと違って緊張感がある。それを楽しさに変えることができれば、本番でも楽しさに変えてプレーできると思う」。
馬場君は得意なドライブに加え、ショットやパスセンスも持ち「選抜チームで役割を見いだし、一生懸命頑張る。他校の選手と切磋琢磨(せっさたくま)し、たくさん吸収したい。NEXTとしても、大きく飛躍できるチャンスにしたい」と述べる。
鬼頭さんは小学時代からミニバスケで培った経験を生かし、多様なプレーを得意とし「自分らしいプレーができたらと思う。他校の選手とコミュニケーションをとって、一つでも多く勝ちたい。選抜の練習では基礎ができていないことを実感する機会になった。自分にないスキルを持つ選手もいっぱいいて、そのプレーを盗んでスキルアップしたい」と意欲を燃やす。
他のNEXTメンバーも、4人の選抜が刺激になっている。
宮本コーチは「何もない状態からチームを立ち上げ、経験のなかった選手も含め下川中から4人が選出され誇
りに思う。町内の応援団、中学校のバックアップ、家族の応援、バスケを愛する選手たちの熱意が形になった。中体連やジュニアウインターカップなどで一つでも多く勝ち、上の大会に進出することを目標に、個々のスキルアップをチームに還元してほしい」。
下川中も「本校の生徒が4人も選ばれたことは素晴らしい。大会への参加は、それぞれの地区の精鋭と戦える貴重な経験。一生懸命、試合に臨むのはもちろん、楽しんできてほしい」などと激励する。

バスケに励む下川中の7人