自然体験交流事業で杉並区児童25人が来名 スノーシュー体験など名寄の雪や遊び楽しみ、満喫

【名寄】

東京都杉並区小学生の名寄自然体験交流事業が、26日から28日まで市内各所で行われている。メインの27日は、スノーシューやスノーモービルなど冬ならではの遊びを体験して楽しんだ。
同事業は、友好交流都市提携を結ぶ両市区の教育委員会が主催して毎年実施。杉並区児童に名寄の冬や自然に親しんでもらうとともに、名寄の児童と交流を深めることが目的。2012年度からスタートし、今年で12回目となった。
今冬は杉並区児童25人と引率者14人が来名。初日は市立天文台での天体観測やプラネタリウム鑑賞などを行った。
メインの2日目は、北国博物館で常設展示を見学して名寄の歴史に触れた後、名寄の児童8人も参加して対面式が行われた。加藤剛士市長が「ようこそ名寄へ。名寄の寒さ、きれいな雪を堪能してほしい。また、短い時間だが、名寄の小学生と交流を深めてほしい」などと歓迎した。
 杉並区児童代表の深井聡太君(三谷小6年)と、名寄の薦田未都さん(南小5年)が、「会えるのを楽しみにしていました。一緒にいろんなことを楽しみましょう」などと挨拶した。
児童たちはグループに分かれ、自己紹介の後に質問タイム。「小学校は何校あるのか」「1クラス何人か」「学校が終わった後は何をして遊ぶのか」など、互いに質問し合いながら交流を深めた。
屋外に移動後、同館に隣接する名寄公園の森林内でスノーシュー体験。児童たちは、道北自然観察指導員会のメンバーや同館職員のサポートを受けながらスノーシューを着装し、雪を踏みしめながら散策した。
また、周辺に生えるミズナラをはじめ、シラカバ、ドロノキなどの植物観察も。同指導員会のメンバーの解説を聞きながら、名寄の自然に理解を深めた。
アトラクションも用意され、雪の中に隠されている菓子が入った宝箱を探し出すスノートレッキングも楽しみ、全身雪まみれになりながら思い出に残る時間を過ごしていた。
杉並区児童は28日、市内の道の駅や旭川市の旭山動物園を見学して帰路に就く予定。