仲村房次郎さんが富磯小に100万円寄付 資料も届けサケ学習を応援

寄付金やサケに関する資料を贈った
仲村さん(中央)

 神奈川県在住で、元稚内東部㈱代表取締役社長の仲村房次郎さん(86)が3日、富磯小を訪問し、サケの稚魚放流の学習に役立ててほしいと100万円を寄付したほか、日頃から学習に励む子ども達のためにとサケに関する資料などを贈った。

  仲村さんは経営を担っていた水産加工会社時代を含め、60年以上に亘ってサケの加工などに関わってきた。サケの稚魚放流に取り組む同校の児童達に、もっとサケを勉強してほしいと寄付に至った。

  贈呈式では、仲村さんが目録を佐伯達也教育長に手渡したほか、児童達に木彫りのサケの置物、サケに関する本やペンダント、タオルなどを贈った。

  佐伯教育長は「仲村さんはこれまで水産業や水産加工で多くの功績を残し、いつも稚内のことを考えてくれている。寄付金や様々な品物を大切に使い、皆さんのサケ学習が充実したものになってほしい」。6年の中田彩千花児童会長は「サケの放流式で調べて発表する時に使い、これから入学する人たちのためにも大切にします」などと感謝した。

  仲村さんは「サケの放流に取り組むうえで温度や天候などをしっかりと記録し、どこに行って戻ってくるかなどを勉強してほしい。これからもたくさん学んでサケの魅力や力強さを感じてもらえたら」などと期待を込めた。

  同校では、生命の尊厳を学び、自然を愛する心を育てることなどを目的に、総合的な学習の一環で1988年からサケの稚魚放流に取り組んでいる。譲り受けた発眼卵をふ化させて飼育し、今年4月にも約2700匹を放流。累計放流数は10万5600匹となっている。

(千葉大輝)

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