全道工業クラブ大会アイディア大賞 名高情報技術科3年 前澤結人さん 「名寄高校駅をデザイン」 誰もが利用しやすい理想の駅舎提案 JR名寄駅職員にプレゼンも

【名寄】

JR名寄駅職員にプレゼンした前澤さん(右から2番目)と
川上さん(右端)

 名寄高校情報技術科3年の前澤結人さんによる課題研究「名寄高校駅をデザイン」が、第44回北海道高等学校工業クラブ大会アイディア部門のアイディア大賞を受賞。これに伴うJR名寄駅職員へのプレゼンテーションが、25日午前10時半から同校で行われ、前澤さんがデザインした同校駅の理想像を発表した。
同駅は、地域の利用減や名寄高校生の通学利便性向上を目的に、同校から約1km南側に設置されていた旧東風連駅を移設。2022年3月から供用開始となり、同校生徒の通学を中心に有効利用されている。
 士別市在住の前澤さんは同校入学時からJRで通学し、同駅を毎日のように利用。だが、待合室は雪や雨風をある程度しのげる屋根の付いた構造にはなっているものの、無人駅で、扉や壁が付いた室内空間型の駅舎ではないため、冬は寒く、待合室そのものが狭く、待ち時間に座るベンチもない―といった自身の経験を基に、環境に適した誰もが使いやすい理想の駅舎を課題研究テーマに取り上げた。
 1年次から課題研究に取り組み、建築部分の専門的な知識があまりないため、室蘭工業大学の教員や札幌の1級建築士らから学び、理想の駅舎考案に向けて努力を積み重ねてきた。3年次からは、同じ情報技術科3年の川上春さんが、得意のパソコンを使った3DCGによるデザイン作成などで課題研究をサポートしてきた。
 これらの成果が実を結び、同大会アイディア部門でアイディア大賞を受賞した。
 今回のプレゼンは、自分が考えた名寄高校駅をJR北海道の人たちに見てもらいたい―を最終目標としていた前澤さんの思いが、JR名寄駅の協力によって実現したもの。
 前澤さんは、同駅の高橋宏明駅長と職員3人の前で堂々とプレゼン。現在の待合室が3畳分ほどのスペースしかないことに加え、風よけの壁が一部にしかないこと。
 また、①名寄が寒暖差の大きい地域②一日24本の普通・快速列車が停車する駅③宗谷本線の遅延④同校生徒約70人がほぼ毎日利用している―などの現状と課題を伝えた。
 これらを踏まえ、利用しやすく環境に適した駅舎が必要―との思いから、利用生徒にアンケートを取り、「環境(名寄の自然環境に対応した駅)」と「空間(居心地・利便性)」の二つの視点で、バリアフリーも取り入れた理想の駅舎像をデザインしたことを説明。
 デザインは3DCGソフト「BLENDER」を使い、駅舎と周辺環境を作成。壁は全面ガラス張りで、室内は冷暖房完備、ベンチも設置した横に約50mある広い設計にしたとし、新名寄高校駅デザイン案の画像をプロジェクターで紹介した。
 まとめとして前澤さんは「多くの課題にぶつかり、何度も考えて自分の研究をより良いものにできた。発表の機会をいただき、この課題研究をたくさんの人に知ってもらうことができた」とした。
 高橋駅長は、情報技術を活用したデザイン案の発表を絶賛し、「道内で高校の名前を駅名にしているのは名寄だけ。課題は認識しており、貴重な意見として今後の参考としたい」と伝えた。

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