【名寄】名寄日台親善協会(中島道昭会長)による高校生台湾派遣事業が、今月19日から25日まで1週間の日程で行われる。派遣する高校生は名寄高校(今中勇希校長)の2年生6人で、壮行会が9日午後4時半から同校の校長室で開かれ、生徒一人一人が抱負を語った。
同協会では、2018年度から農業青年を対象とした派遣・受け入れ事業に取り組んできた。昨年度からは、台湾の歴史や文化に理解を深め、豊かな国際感覚を身に付けることなどを目的に、高校生を対象とした人的交流事業を実施することとし、名寄高校の生徒を派遣している。
今回の派遣事業にあたり、希望生徒を募集したところ14人の応募があった。面談などの選考を経て、安達雄大さん、遠藤百々花さん、平林凜華さん、久末優奈さん、三浦唯翔さん、櫻田圭さんの生徒6人の派遣を決定。今中校長、名寄市総合政策部交流推進課主査の李珮琪(リ・ペイチ)さんが引率する。
派遣期間中は、高雄市立文山高級中学、国立鳳新高級中学、中山大学西湾学院など4高校、1大学への訪問交流をはじめ、アジアドローンセンター見学、練り物作り体験、文化路夜市見学、愛河クルーズなどが予定され台湾の文化に触れる。このうち、国立鳳新高級中学との交流では、名寄高校では初となる姉妹校提携を結ぶ計画。
また、派遣にあたり事前学習も行われ、李さんを講師に、台湾の文化や言語、食などについて学びを深めてきた。
壮行会で、今中校長は「派遣する生徒全員が日本を離れるのは初めて。派遣を通じて台湾文化に触れて両国の違いを知り、グローバルな視点で物事を考えられる生徒に育ってほしいと期待している」と挨拶。
派遣生徒が紹介され、櫻田さんは「国際系の大学に進学を考えている。今回の派遣事業では国際経験を積み、英語力やコミュニケーション力の向上を図りたい」。
安達さんは「将来は管理栄養士として多くの人々の健康を支える仕事に就きたいと考えている。夜市や高校・大学の人々との交流を通じ、食文化や日本との文化の違いを実感し、将来に役立てたい」。
三浦さんは「将来は高校の教師になりたいと考えている。異文化交流を通じて自分の新たな一面を知り、また、お互いを認め合うことで自分の自信とするなど、台湾での経験を今後の高校生活や進路活動に生かしたい」。
遠藤さんは「英語力の向上と、現地で自分の英語がどれくらい通用するのか、どれくらいコミュニケーションが図れるのかということを試してみたいと考え、応募した。多様な考え方や文化に触れ、自分の視野を広げたい」。
平林さんは「自分が得意なコミュニケーション能力を十分に生かし、台湾の方々とたくさん交流したい。交流する上で、互いの文化の違いを話し合うことができれば。また、英語力を上げる機会にしたい」。
久末さんは「さまざまな国に留学している姉がおり、姉のように世界を見て、自分の視野を広げたいと思い応募した。海外は初めてで、さまざまなことにチャレンジしたい。得意な英語を生かし、現地の方々とたくさんコミュニケーションをとりたい」と意気込みを語った。
壮行会に同席した同協会副会長の橋本正道副市長は、「今回の訪問では、初めて姉妹校提携を結ぶとのことで、名寄市にとっても大きなこと。さまざまな形でいろいろな方々と交流し、自分の成長につなげてもらいたい」と激励。
生徒たちは、「台湾の学校との交流やクルーズ、夜市などが楽しみ」と、期待に胸を膨らませている。
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