北のけんせつ担い手育成会議 重機体験など楽しむ 名寄西小6年生が工事現場見学会

【名寄】

北のけんせつ担い手育成会議による土木の工事現場見学会が、17日午前9時から市内智恵文の一般国道40号名寄市智恵文函渠(かんきょ)設置工事現場で開かれた。
同会議は、北海道開発局旭川開発建設部、上川総合振興局旭川建設管理部、旭川建設業協会、上川調査設計協会、旭川市などで構成。
公共工事などの重要性を児童に理解してもらうとともに、将来の仕事として建設産業に興味を持ってもらうことを目的に、名寄、旭川、富良野の3カ所で、児童を対象に見学会を開催している。
今回の見学会は、名寄西小学校(輕部恭子校長)の6年生43人を対象に開かれ、名寄建設業協会(大野茂実会長)に加盟する市内企業からも参加した。
見学現場となった智恵文函渠設置工事は、道開発局が発注(工期は2024年6月10日~25年3月14日)。工事を担当する第一建設の関係者が函渠について「横断面が方形の地下水路。この函渠は約40年前に造られたもの。口径が細いため、大雨の際は洪水発生の可能性もある。より太くて新しい物に取り換える工事。交換工事で国道40号を掘る必要があり、代わりの道を作っている」などと説明した。
続いて、児童たちは3班に分かれて重機体験やドローンのデモ飛行見学などを、順番に体験。
重機体験では、関係者のサポートを受けながら、児童がミニバックホー(油圧ショベル)を操縦。一人一人が操縦方法を教わりながら、アームやバケットを動かして砂利をすくうなど体験し、笑顔があふれた。
また、測量のコーナーでは、レーザーを用いて建物などの長さを計測することなどの説明を聞いたり、専用の機器で、実際にエンレイホールを測量した画像をディスプレーで紹介した他、ドローンを飛ばして上空から児童たちの姿を撮影するなどした。
最後は、ドローンによる記念撮影も行われ、児童たちは楽しみながら、建設業への関心を深めている様子だった。