名寄建設業協会 技術職への関心深める 名中改築工事現場で見学会 かんな掛けやタイル張り体験なども

【名寄】

 名寄中学校改築工事現場見学・体験会が、11月29日午前10時から現校舎敷地内西側の同現場で開かれた。参加した子どもたちは、施設を建設するための過程などを学ぶとともに、かんな掛けやタイル張りなどの体験を通して技術職への興味を深めた。
 名寄建設業協会(大野茂実会長)の主催、名寄市雇用促進協議会(会長・加藤剛士市長)の共催。市内の小中学生を対象に、技術職への興味、関心を高めてもらうことなどを目的としたもので、市と市教育委員会の後援、工事に関わる施工業者が協力して初めて企画、開催した。
 参加者の安全を確保するため、時間を3回に分けて開催。合わせて63人が参加した。大野会長が「工事は約70%進んでおり、残り約30%を来年6月までに完成させる。設計や設備、電気など多くの工事関係者が協力して完成を目指している。工事は危険を伴うもので、なかなか現場を見ることは難しいため、今日はどんな風に建てているのかを見て、体験してものづくりの楽しさを共有してほしい」と呼びかけた。
 見学では、工事関係者の案内で体育館の建設現場へ。参加者たちは、名寄の学校施設で初めての鉄筋コンクリート造りなど、特徴的な部分の説明を受け、関心を深めていた。
 体験は「鉄筋結束」「測量機器」「ビス打ち」「レンガタイル張り」「かんな掛け」「電気設備工事」など9種類のコーナーを用意。
 かんな掛けでは、子どもたちが初めて見るかんなに興味津々の表情を見せ、現役の大工職人のアドバイスを受けながら、かんなを手に挑戦。かんなを木材に当てて引くことで出てくる木の皮を見て、親子で「すごーい」「楽しい」などと話しながら体験を満喫し、技術職の魅力の一端に触れた。
 新しい同校施設は来年6月に完成し、8月の夏休み明けから生徒たちが新校舎での学校生活をスタートさせる予定。 

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