名寄産業高校 丁寧に育てた花・野菜苗を、酪農科学科の販売会にぎわう 最後の開催を惜しむ声も

【名寄】

名寄産業高校(八丁正樹校長)酪農科学科による「花・野菜苗販売会」が、23日午前10時半から同校名農キャンパスで開かれ、市民ら約140人が訪れた。
販売会は、同校の前身である名寄農業高校時代から、長年実施されているもので、本年度末に閉校が決まっている同校にとって、最後の開催となった。
販売開始の約30分前から整理券を受け取った多くの市民が列を作り、同学科3年の木村瑛(ひかる)さんの「一つ一つ丁寧に植えました。たくさん買っていってください」との挨拶で販売を開始。
バジル、オクラ、ナス、トマト、ミニトマト、ピーマンなどの野菜苗約800本と、サルビア、ベゴニア、金魚草、ケイトウ、コリウス、マリーゴールドなどの花苗約1700本を販売した。
販売会には、木村さんの他、植村颯太(そうた)さん、加藤凪紗(なぎさ)さん、中西古都音(ことね)さんの4人の酪農科学科3年生全員が出席。
春先の播種から始まり、水や肥料やりなど、心を込めて育ててきた思いもあって、足を運んだ市民に丁寧に説明し、会計の際も笑顔で対応していた。
訪れた市民の中には、毎年購入している人も数多くおり、今年で最後となる販売会を惜しむ声が多く聞かれた。
同学科によると、「過去最高の販売額で、用意した苗のおおむね8割を販売できた」と話した。