名寄高校 授業や書道を体験 インドネシア出身の北大生と交流 台湾派遣予定の2年生もサポート

【名寄】

 名寄高校(今中勇希高校)は、インドネシア出身で北海道大学1年のムンシ・ミカイル・ラッファノさん(19)を17日から19日までの3日間受け入れ、生徒が国際交流した。
 ミカイルさんは、昨年9月から同学で化学を専攻している。
 同校が、北海道教育委員会の「Hokkaido Study Abroad Program」に応募。採択の結果、ミカイルさんが同校に派遣された。
 同校のMEP(名高イングリッシュ・プロジェクト)委員会が主体となって受け入れ。
 17日は、今中校長を表敬訪問して校内ツアー、部活動(剣道、茶道)などを見学。ツアーは、10月に台湾に派遣される同校2年生6人がサポートした。
 18日は、全学年が英語の授業で交流。進路選択の幅が広がるよう、インドネシアや日本の文化について英語で話し、交流を深めた。
 放課後は、6人のサポート役を中心に日本の伝統文化である書道を体験。墨汁、筆、硯(すずり)などを生徒が説明し、「なよろ」の文字を書いた。
 6人は、ミカイルさんの名前を好きな漢字4文字で自由に書き、意味を英語で説明。ミカイルさんは、未来を表す言葉が入った「未化良流」の漢字が「一番好き」と話した。
 日本に来た理由について、ミカイルさんは「インドネシアで化学の研究はできない。北海道大学には、ノーベル化学賞を受賞した鈴木章先生など優れた研究者がいる」。同校生徒との交流は「初めは緊張したが、皆さん優しく、話していて楽しい。勉強熱心でびっくりした。名寄高校は、インドネシアの高校に比べて施設や設備などが充実している」などと語った。
 サポート役の平林凛華さんは「最初は戸惑いました。校内ツアーでは英語での紹介が難しく、自分の英語力を知るきっかけとなりました。今後、翻訳できる力を付けたい」。久末優奈さんは「英会話が好きなので、良い経験になりました。緊張したというより、楽しかった」。遠藤百々花さんは「家が農家で南米などから実習生が来ているが、インドネシアの人は初めて。インドネシアに丸亀製麺のうどん店があるのをしりました」と、それぞれ笑顔。10月の台湾派遣を前に「良い経験になりました」と口をそろえた。
 最終日の19日も英語の授業で交流。1年生の化学では、ミカイルさんが講師を務めた。
 同校の生徒、ミカイルさんとも有意義な交流としていた。

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