【名寄】
名寄高校(今中勇希校長)3年生127人の「参議院選挙へ向けた主権者教育」が、25日午後1時20分から同校で行われた。名寄市選挙管理委員会(岩崎隆委員長)が協力し、生徒たちが選挙制度について学んだ他、マニフェスト検討のグループワークや模擬投票を行い、関心を深めた。
参議院議員選挙(7月3日公示、20日投開票)を控えて、社会の動きを自分のこととして捉え、選挙を通して判断してもらうことを狙いに、公民科授業の一環として主権者教育を実施。以前に北海道選挙管理委員会が協力したことはあるが、名寄市選挙管理委員会とは初めての実施となった。
前半は選挙制度について学習。衆議院議員選挙と参議院議員選挙の概要を説明した。
参院選では選挙区と比例代表で実施。比例代表の投票は政党名の他、候補者名でも書くことができ、当選させたい人がいる場合は候補者名を書いた方が得票につながりやすいことも伝えた。
10代、20代の投票率が依然として低下し続けており、一票を投じることで政治参画につながること。
部活動や受験などで投票日当日に投票所へ行けない場合、期日前投票が市役所や町村役場で行われ、学校帰りでも投票できることを伝えた。
後半はマニフェストを参考とした政党選びのグループワークを実施。「財政・税」「子育て・教育・若者」「エネルギー・環境・復興・災害」「移民・外国人」「農政・地方創生」の5本のマニフェストで、架空の5政党が公約を打ち出しており、それぞれ検討しながら自分の考えと合致し、支持できる政党を選んでいた。
その後、代表の生徒たちが模擬投票を体験。本物の記載台と投票箱がセットされ、市選管担当職員から投票方法を教わりながら受け付けを済ませ、選挙区と比例代表で一票を投じていた。
生徒からは「思ったよりも時間がかからなかった」などの感想が聞かれ、選挙や政治に関心を深める機会としていた。


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