名高応援団 産学官民連携で地元高校支援 「つながる」「伝える」「支える」の3本柱 役員、事務局員集い結団式 個人・団体と広く団員を募集中

【名寄】

 地域と学校が一体となり名寄高校を盛り上げていく、「名高応援団」の結団式が、10月30日午前10時から名寄商工会議所会議室で行われた。同応援団の役員、事務局員が集い、地元高校のさらなる発展を目指し、気持ちを新たにした。
 同校によると、名高応援団設立の背景について、上川北学区(和寒~中川)の中学卒業者数は年々、減少の一途をたどる中、市内で唯一の高校となった名寄高校においても、近い将来、間口減が推察され、間口が減ると、教育内容の縮小や選択肢の減少につながり、地域の若者が都市部へ流出する要因となるのが実情。
 結団式で、今中勇希名寄高校長は「この状況を打破することは、学校単独の努力では難しく、地域全体でこの学校を支える仕組みが必要と考える。また、教育活動の幅を広げるためには、外部人材の参画、教育環境の維持向上には安定的な資金的支援が必要。このようなことから名高応援団を設立し、地域と学校が一体となり、未来を切り開く子どもたちを育てていきたいと考えている」と説明する。
 応援団設立の目的として①つながる②伝える③支える―の三つを掲げる。「つながる」では、「名寄高新聞」の発信(メール配信)や地域イベントや公開授業での発表・展示、学校行事案内など積極的な情報発信で教育活動の理解促進を図る。
 「伝える」では、地域住民や企業の協力を得て、授業や探究活動、部活動外部指導など、教育活動に幅広い人材に参画してもらう。
 「支える」では、DXハイスクール終了後の情報機器更新・維持費、最先端技術を有する人材による授業支援、インターンシップなどの旅費支援といった、持続可能な教育活動を行うための資金確保―を掲げている。
 名高応援団への入団資格は、名高出身、他校出身に関わらず名高を応援したい個人・団体と広く募集しており、一般会員(無料)、特別会員(一口3千円)の2種類。
 主な役員体制は、顧問に加藤剛士市長、団長に市川聖さん(元名高教諭)、副団長に今中校長、木賀義友名高PTA会長、藤田健慈名寄商工会議所会頭が就任。総会を年1回、10月の名寄高校同窓会と同日に開催することとしている。
 また、団員の先行受け付けが行われていたが、事務局によると10月30日現在で、約40人の登録があるとのこと。
 顧問の加藤市長は「名高の伝統と校風を維持・発展させることは、名寄市のまちづくりにとって大変重要なこと。私なりにできることを考え取り組みたい」と期待を込めた。
 団長の市川さん(欠席)は「長年、名高に勤務し、その歩や地域との深いつながりを肌で感じてきた。愛する名高のさらなる発展の一助となることができれば、これに勝る喜びはない。地域が一丸となって名高を支える体制の下、名高が今後も地域の中心として、ますます発展していくことを心から願っている」とメッセージを寄せた。
 名高応援団では引き続き団員を募集中で、掲載の2次元コードを読み取り申し込むとよい。

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