地域とともに歩む名寄市立大学 3

3 大学の現状

オープンキャンパス保護者ガイダンス

 2006年度に名寄市立大が誕生してから18年、短大児童学科が4年制の社会保育学科に転換(完全4大化)されてから8年が経過した。
23年5月1日現在の学生数は780人、教職員数は124人で、合計904人が在籍している。(下表1参照)
学生の出身地を見てみると、道内555人(71.2%)、道外225人(28.8%)となっている。特に、道外出身者は、岩手県(68人)、青森県(28人)と東北地方が多いものの、九州、四国を含めて、ほぼ全国各地から入学している。また、道外出身者の比率が高いのは、社会福祉学科(83人・39.9%)と、社会保育学科(77人・39.1%)が比較的高くなっている。
次に、各学科における志願倍率(下表2参照)を5年前と現在を比較してみてみる。
推薦入試では、栄養学科(2.9倍→1.4倍)、看護学科(3.8倍→2.5倍)、社会福学科(1.2倍→1.3倍)、社会保育学科(1.2倍→1.2倍)。
一般前期入試では、栄養学科(2.2倍→1.7倍)、看護学科(3.1倍→2.4倍)、社会福祉学科(2.7倍→1.1倍)、社会保育学科(1.6倍→1.1倍)となっている。いずれも、減少または横ばい傾向で、特に、社会福祉学科と社会保育学科では厳しい状況が続いている。
次に、就職・進学状況、国家試験合格率についてみてみる。
就職率については、各学科とも95%から100%と、開学以来の高い水準を維持している。
国家試験の合格状況(下表3参照)をみてみる。
直近3カ年の状況(新卒)は、看護師・保健師ではいずれも100%で全国平均(新卒)を上回っている。管理栄養士は、85.4%~97.4%で、全国平均と比較して、上回ったり下回ったりの状況。社会福祉士は、56.8%から66.7%で同様の傾向。精神保健福祉士は、85.7%~100%でいずれも、全国平均を上回っている。
このように、就職や国家試験の合格率は、各学科により差はあるものの、ある程度の高い水準を維持していると言える。