大沼スノーアタック 冬のイベント開幕を告げる ドリフトで雪煙 豪快に氷上攻める

モータースポーツの愛好家グループ、宗谷オートスポーツアクション(SASA)では28日、大沼の氷上に造成した特設コースで第27回大沼スノーアタック2024を開き、道内外から集まったドライバーたちが腕を競い合った。
公道では無い閉鎖されたコースを1台ずつ走行し、それぞれのタイムを競うトライアルレース形式の大会。結氷した湖沼でのレースは、道内では糠平と大沼のみ。道内各地や東京、埼玉、青森などから計93人が参加。車種もレースカーらしく華やかなカラーのスポーツカーからジープ型のRV車、ワンボックスカーなど様々。高級スポーツカーのポルシェの参加もあった。
23日から続いた暴風雪が明け、26日夜までかかってようやくコースを造成。遠方からの参加者は、この時点で既に出発している人もおり、27日午前の開催決定はギリギリのタイミング。毎年恒例の前夜の懇親会と弁当供給は中止。レース前の試走も叶わず、コースを徒歩でまわるだけのぶっつけ本番の出走となったが、丸山衛会長は開会式で「開催の判断が遅れて申し訳ない。事故無く、ケガ無く楽しんでほしい」と期待を込めて挨拶した。
コースは1周1.7km、前半は長い直線で後半にカーブが連続する技術が要求されるコース。速い車だと最高速度で150kmを超える車もあるという。出場した埼玉県久喜市の森正さん(64)は「ダイナミックでハイスピード。未舗装路とは違う爽快感で、1年で1番楽しみにしているレース」と笑顔を見せ開催を喜んでいた。

(金子栄次)