アメリカから稚内に移住した木村浩司さん(64)が旧下勇知小中の校舎を改装し、カフェ&バー、キャンプ場やバケーションハウスの複合施設のオープンを目指している。18日にはカフェ&バーのお披露目会を開き、地域住民など約30人を招いて食事を振る舞い、楽しいひと時を過ごした。
木村さんはアメリカに38年ほど在住。希望を持ち、明日を夢見る場所をつくりたいと思いを持ち、日本中を巡り、親類などの伝手を辿りながら稚内市に移住。市と昨年3月に旧下勇知小中の校舎、敷地、平屋の教員住宅2棟の無償貸付契約を結び、市民有志や下勇知町内会など地域住民の理解、協力を得て様々な人が集うことが出来る場所づくりに励んでいる。
店の名前は「wave528」と名づけ、由来は癒し効果がある周波数から取った。お披露目会には下勇知町内会の寺本幸男会長をはじめ地域住民や関係者など約30人が参加。木村さんは「ここまで来れたのは皆さんのサポートや励ましがあったからです」と感謝。ブルーティーやバッファローチキン、カリフォルニアロール、クラムチャウダーなどを振る舞い、アメリカ料理に舌鼓を打った。
木村さんは「この場所に国籍、人種、信条を問わず、様々な人々に来てもらい、共に協力し、新たな価値観を作り出す場、そして希望が持てたり、明日を夢見る場所にしていきたい」と意気込む。
寺本会長は「外から新しい人が来て地域が活性化することは良いこと。市全体にも良い影響が与えられると思っている。冬も厳しく大変なこともあるかもしれないが木村さんの目的に向かって頑張って成功してほしい」とエールを送り、町内会全体で応援していくとした。
カフェ&バーとバケーションハウスは7月頃のオープンを目指すとしている。
(東賢人)
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