日ハム「B・B」を大志に 名寄市スポーツプロジェクト認定式 イベント参加や課題対応など、年間10回程度の来名予定

【名寄】

名寄市スポーツみらい大志プロジェクト認定式が、3日午後1時半から市役所名寄庁舎で行われた。北海道日本ハムファイターズのマスコット「B・B」が大志となって地域貢献に取り組むプロジェクト。認定式では、加藤剛士市長から「B・B」に認定証が手渡された。
Nスポーツコミッション(会長・加藤市長)と市は、株式会社ファイターズスポーツ&エンターテインメントが取り組む「The HOME~B・Bみらい大志プロジェクト」の事業を通じて、「B・B」を「名寄市スポーツみらい大志」に認定した。
この事業は、「B・B」が道内の対象自治体の要望や状況に合わせた地域貢献活動に取り組むもの。地域で開催されるイベントに参加して盛り上げたり、SNSを活用して自治体の情報を定期的に発信するなど、従来のマスコットの概念を超えた活動を行う。
活動期間は1年間。10回程度の来名を計画しており、1回の滞在期間は2、3日としている。
これまでの実績では、2019年度から22年度までに7自治体で活動(23年度はFビレッジ開業に伴い活動休止)。まちの特産品紹介やふるさと納税返礼品のPR、移住体験利用者の情報発信の他、収穫祭や登山、冬まつりなどのイベントに参加して地域を盛り上げている。
本年度は名寄市と十勝総合振興局管内の士幌町が対象自治体に選ばれた。
認定式では、スーツに身を包んだ「B・B」に認定証を手渡した加藤市長が「名寄市スポーツ振興アドバイザーである阿部雅司さんとのつながりにより、B・Bには市内で開催されたスペシャルオリンピックスに駆けつけてもらったり、ウオーキングイベントに参加して盛り上げていただいたことがある。本年度は正式な大志となっていただいたことから、憲法記念ロードレースや街なか運動会など市内のスポーツイベントに参加して楽しませてほしい」。
また、課題となっている中学校部活動の地域移行や、小中高一貫でスポーツ関連のジュニア育成に取り組むエコシステム事業が本格始動することを踏まえ、「課題解決に向けて、事あるごとに参加して協力してほしい」と話した。
B・Bは、大志になる以前から名寄には何度も足を運んでいたことから、「もっと深く関わって力になれたら」との思いがあったとのこと。前年度までの活動が自治体PRやイベント参加が主だったが、名寄では地域課題に関わる新しいチャレンジもあるため、「不安もあるが、期待に応えたい」としている。
また、名寄の特徴でもある冬季スポーツの振興や、健康増進に向けた市民のモチベーションを高める活動、子どもたちのスポーツ現場の活性化などに取り組む意欲を見せていた他、「期間は1年間だが、継続的に名寄と関われたら」としている。
同席した阿部さんも「B・Bは人気があり、名寄に来てくれることでまちが元気になる」と今後の活動に期待を寄せた。