智恵文小中学校 海外文化に触れる ワーホリのケルシーさん(オーストラリア)来校 英語で質問するなど交流

【名寄】

 智恵文小中学校(西岡裕英校長、児童生徒22人)の5年生から9年生(中学3年生)は、9日午前11時10分から外国語・総合的な学習の時間に「『触れてみよう!海外文化!』~ワーキングホリデー従事者との交流を通して~」と題した交流授業を行った。
 オーストラリア国籍のケルシー・ピゴットさんが講師となり、児童生徒と交流した。
 ケルシーさんは、オーストラリアの小さな農村の出身。高校を卒業した後、カナダ、ペルー、グアテマラ、アイスランドなどで、ワーキングホリデーをしながら生活。5月から、美深町のシェアハウスで暮らしながら、智恵文地区の北野裕介さん宅で農業を手伝っている。
 北野さんが同校のPTA会長をしていたこと、子ども2人(寧々さん=7年生、太基さん=4年生)が同校に通っていることなどから、この日の交流授業となった。
 交流授業には、児童生徒14人と、保護者らを合わせて20人が参加した。
 ケルシーさんは、ワーキングホリデーをしていることについて、「性格がシャイだった。旅行をして自分の知らないことを学ぼうと、英語圏のカナダから始めた」と語り、児童生徒には「ポジティブでなければ良い機会に巡り合えない。夢を持てば、かなえることができるので、夢を持ってほしい」と伝えた。また、「国を超えて、感謝の気持ちを持とう」と訴えた。
 質問タイムでは、9年生から順に英語で問いかけ、生徒は「日本と外国では、どちらが働きやすいですか」「日本で驚いたことは」「この経験をどう生かしたいですか」などと聞いた。ケルシーさんは「言葉の壁があるので日本の方が難しい」「全てが組織化されていて、人々がそれぞれの役割を果たしている」「どの仕事にも、尊敬の念をもって取り組んでいく」などと笑顔で答えた。
 遠藤芽依さん(9年生)が「交流いただき、ありがとうございます。とてもいい経験ができ、海外に関心を持つことができました」と礼を述べた。
 終了後は、ケルシーさんを囲んで記念撮影。
 児童生徒は、ケルシーさんを通して、異文化交流や国際理解が深まり、貴重な経験となった。

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