智恵文小中学校、記念すべき第1回目の入学・進級式 新1年生は1人入学、新7年生人の進級も祝う

【名寄】

智恵文小中学校(西岡裕英校長、児童10人、生徒12人)の入学・進級式が、5日午前10時半から同校体育館で行われた。義務教育学校(前期課程6年と後期課程3年の9年制)として新たに開校した同校の記念すべき第1回目となる式で、新1年生1人の入学と新7年生4人の進級を祝った。
同校は、旧智恵文小学校と旧智恵文中学校を統合した名寄市としては初めてとなる小中一貫の義務教育学校。1年生から6年生までの小学校区分を「前期課程」、7年生から9年生までの中学校区分を「後期課程」と位置付けている。
式では、出席者の温かい拍手を受け、唯一の新入学児童となった橋本理玖君(6)が少し緊張した表情で入場。西岡校長が「お互いを思いやる気持ちを大切にしながら友人とのつながりを強め、1人1人が楽しい学校生活を送り、自分をより高めて大きく成長してほしい」などと式辞。
来賓を代表して北野裕介同校PTA会長が「失敗を恐れずにいろんなことにチャレンジしてほしい。また、失敗してもお互いで褒めたりするなど、思いやりの気持ちを持つことでより良い学校になる」と祝辞を述べた。
続いて、新入学児童の橋本君、前期課程から後期課程に進級した新7年生の藤森結愛さん、村田海君、鷲田沙羅さん、鷲田蓮仁君の4人が紹介され、同校生徒会の東田虎大(こうた)副会長(8年生)が「児童生徒22人と少ないが、みんなで協力、助け合いながら広くたくさんのことを学びましょう。力を合わせて明るく楽しい学校にしましょう」と歓迎した。
最後に、児童生徒たちが旧智恵文中学校から引き継いだ校歌を披露し、出席者が新入学児童と進級生の新たな学校生活のスタートを祝った。
式終了後、唯一の入学児童となった橋本君は「緊張した」と式を振り返る一方で、「数字の勉強が楽しみ」と話していた。