曙地区伝統の〝牛のぼり〟 子どもの成長願う

曙地区の牛のぼり集会

  曙地区子育て連絡協議会では1日、旧曙小学校で恒例の牛のぼり集会を開催。地域に住む子ども達と保護者など約60人が牛のぼりを揚げ、子ども達の健やかな成長と地域の発展を願った。

 牛のぼりは曙地区の基幹産業の酪農にちなみ、一般的な鯉では無く牛を採用。旧曙小の児童達が、こどもの日を前に行っていた1983年から続く地域の伝統行事。曙小の閉校後は、地域住民が思いを継承し、牛のぼり集会として続けている。コロナ禍で一時的に中止が余儀なくされたが2023年から再開し40回の節目。

  同協議会の田頭英智会長が「こんなに人が来てくれるとは思いませんでした。よろしくお願いします」などと挨拶。このあと、保護者と子ども達が協力して牛のぼり10旒を綱に取り付け、全員で引っ張り、長さ4~5㍍ほどの牛のぼりが青空でなびいていた。

 牛のぼりは例年、地域から小学校の新1年生が入学すると新たに作成するが、今年度はゼロだったため、新規に作成しなかった。

  初めて集会に参加した天北小2年の森朱遙さんは「楽しかった。自分でも作ってみたい」と笑顔。田頭会長は「今後新たな新1年生が入学したら、牛のぼりを作りたい。地域のみんなと相談になるが、この集会が次世代まで続いてほしい」と願いを込めた。(東賢人)

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