本紙管内春の褒章、経済発展・障がい者雇用など尽力 下川町商工会長の三津橋英実氏、中小企業振興功績で 藍綬褒章

【下川】

受章の知らせに晴れやかな表情の
三津橋氏

2024年度春の褒章受章者が決まり、本紙管内から下川町商工会長の三津橋英実氏(67)が、中小企業振興功績で藍綬褒章の栄誉を受ける。褒章受章に「自分では、これからもっと頑張れよ―という意味が込められたものと思っている。下川に、できる限り貢献するよう頑張りたい」と語る。
 三津橋英実(みつはし・ひでみ)氏。1956年10月3日、下川町の生まれ。名寄高校、高千穂商科大学(東京)卒業。80年4月に父が経営する三津橋農産株式会社に入社。88年4月同社専務取締役、2003年4月同社代表取締役。
商工会活動は1991年から2年間、青年部長を務めた後、2003年から下川商工会の理事となり、総務工業部会長、総務委員長を歴任。12年5月会長に就任。22年からは上川管内商工会連合会長、北海道商工会連合会理事。
20年4月には、町内商業者の組合で、町の特産品の販売や町内商品券発行などを展開している下川事業協同組合の理事長にも就任した。
現在、商工会の会長は3期目で、今年5月の総会で改選。4期目を目指す。「残りの3年間で、本気で取り組みたいことがたくさんある」とのこと。
一つは、下川事業協同組合で今年4月に町から引き継いだトマトジュース工場を軌道に乗せることという。「この事業を軌道に乗せることで、組合が永続できる方向性ができる」という。
また、町中に同組合の事務所を構え、下川の物産を広くPRできる「森の駅(仮称)」のような物をつくりたいという。「町の特産品のPRできる拠点が町中にあることで、より効果的にPRできると思う」。
この他、障がい者雇用のさらなる推進を挙げる。
「障がい者雇用を進めるきっかけとなるものは、身内に障がい者がいて、生活していく上での大変さというものを理解しているから。トマトジュース工場でも障がい者を雇用し、働ける場も広げていきたい」とし、「今後3年間でできるかどうか。急ピッチで進めていきたい」などと意欲。
5月10日の勲章伝達式、拝謁(はいえつ)には、妻の百合恵さんと出席予定。趣味はゴルフと読書。「毎日本を読むことを自分に課している。孟子の原文と現代語訳、解説を読むのが面白い」と話す。