杉並区小学生16人迎える 都会っ子体験交流事業 5~8日は名寄から訪問

【名寄】

 東京都杉並区との都会っ子体験交流事業が、7月28日から31日までの4日間、名寄市内を中心に実施され、杉並区から訪問した16人の小学生と、市内の小学生16人が交流を深めた。
 都会っ子体験交流事業は、旧風連町時代から続いている恒例の事業で、コロナ禍の2020年、21年は中止したが、22年度から復活している。
 今年は、小学5・6年生を対象とした定員16人に対して、名寄市では18人が応募。一方、杉並区では約50人の応募があり、倍率は3倍の狭き門となった。抽選で選ばれた16人全員が「杉並名寄親善大使」に任命され、今回の訪問となった。
 杉並区からは、小学生16人をはじめ、ボランティアの大学生6人、杉並区職員3人の合計25人が来名。一行は、28日午前に羽田空港を出発し、午後3時半にふうれん交流センターに到着。「ウエルカムセレモニー」の後、市立天文台を見学。
 29日は、旭川市の旭山動物園などを見学。30日は、農業振興センターを見学して、ブルーベリーの「甘いものと酸っぱいものの食べ比べ」などを行い、サンピラーパークや北国博物館、キマロキなどを見学した。
 最終日の31日は「さよならセレモニー」を行い、帰路に就いた。
 参加した風連中央小学校6年生の芳賀悠真さんは「杉並区の小学生との交流に初めて参加しました。杉並区は、人口や電車も多くてびっくりしました。『しゃっこい』『わや』などの北海道の方言を、はじめは分かってもらえませんでした。とても楽しく、8月に杉並に行くのが楽しみです」と語った。
 杉並区高円寺学園小学校6年生の山森悠理(ゆり)さんは「東京と違って、木などの自然がきれい。気候も涼しくて気持ちいい。北海道の方言にも少し慣れました。ブルーベリーもおいしく、天文台もきれいでした。8月には、東京で私たちが迎えます」と笑顔で語った。
 引率の杉並区子ども家庭部児童青少年課事業係主査の中谷優美子さんは「名寄は涼しくて気持ちいいです。交流事業には初めての参加ですが、子どもたちも相互交流になじんでいて、来月、杉並に来てくれるのが楽しみです」と笑顔で話した。
 なお、杉並区へは、8月5日~8日までの日程で訪問する予定となっている。