清峰園でカレーフェア スリランカ人・ネパール人が共同調理 民族衣装の踊りも披露

【名寄】

 名寄市社会福祉事業団特別養護老人ホーム清峰園(後藤裕子施設長)で、19日午後2時から「カレーフェア」が開かれ、利用者や家族などが試食した。
 同事業団では、JICAの草の根技術協力(支援型)プロジェクトとして、ネパール国と高齢者ケア体制の現状と課題の把握などの事業に取り組んでおり、ネパール人を含めた外国人を採用。現在は、介護分野でネパール人8人、調理分野でスリランカ人2人が勤務している。
 カレーフェアでは、食事委員会が中心となり、職員と一緒にスリランカ人、ネパール人も一緒に調理。ネパールカレー、ビリヤニ(スリランカカレー)、バナナラッシーを小皿で提供した。
 スリランカ米や調味料などは、インターネット通販で購入し、本場の味に近づけた。
 試食した利用者は「おいしい」「辛い」など感想を述べた。
 スリランカ人のスランジットさんは「食べてもらえてうれしい。『辛かった』の声が多かったけど、辛さは少し抑えました」。チャミンタさんは「利用者や家族に、初めて料理を提供できてうれしかった」と話す。
 2人は、6月の日本語検定でN3に合格し、「N1を目指して頑張りたい」と意欲を見せる。
 試食後は、母国の民族衣装を身に着けたネパール人とスタッフが踊りを披露。利用者や家族は喜び、拍手を送っていた。

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