美深町産蜂蜜と添田町産ユズで美深町商工会青年部 クラフトビールを開発「はちみつゆずエール」 5月15日から一般販売開始

【美深】

美深町商工会青年部(馬場大輔部長)は、美深町産の蜂蜜と姉妹町の福岡県添田町産のユズ(柚子)を使ったクラフトビール「はちみつゆずエール」を開発して製造、5月15日から一般販売を開始する。美深白樺ブルワリー(BSB、大通北4)で製造し、ユズの爽やかな香りと風味、わずかな渋みの蜂蜜の味わいで、すっきりした飲み心地が特徴。馬場部長と久須田麻子副部長が4月24日午後4時に町役場を訪れ、草野孝治町長らに商品を披露した。
両町は、旧国鉄美幸線と添田線で日本一の赤字路線を競ったという縁から1981年10月9日、姉妹町提携を結んだ。
同部では、活動の一つとして新たな特産品開発事業に取り組んでおり、姉妹町同士の新たな特産品を生み出したい―と、添田町産のユズと美深町産の蜂蜜を使ったクラフトビールの製造に関する研究、開発に着手。商品化を進め、新たな地域資源を活用した商品として美深町内外へのPR、販路開拓を目指している。
昨年9月から新商品開発に向けた対象品を検討。10月に対象品をクラフトビールに選定し、原料調達や製造設備などを調査した。
11月10日に久須田副部長が添田町を訪れ、12月15日に初回製造分のユズを調達し、部員たちがBSBで果汁抽出作業を実施。今年2月23日に仕込み作業、3月28日に初蔵出しを行った。
新商品は添田町産のユズの果汁、美深町恩根内の西垂水養蜂園産の蜂蜜に加えて、美深町産の白樺樹液を使用して製造しているハニーエール(蜂蜜原料のエールビール)。
香り付けにユズの皮。蜂蜜は癖が少なく、わずかな渋みのある「シコロ」という品種を使っている。
商品名の「はちみつゆずエール」は部員たちが、ラベルのデザインは「kusuda design and cafe」を経営する久須田副部長が考案した。
馬場部長、久須田副部長が町役場を訪れ、草野町長らに商品を披露した。
特徴で、久須田副部長は「ユズの香りがしっかりして爽やか。初回販売分では蜂蜜は控え目としたが、第2弾、第3弾では配合を調整し、違う風味にしてみたい。爽やかな味わいで、から揚げなどと合う」と話す。
商品にかける思いで、馬場部長は「町民に知っていただき、町民に愛される商品にしたい。認知度を上げて町外の方に美深を知っていただくアイテムとなり、それをきっかけに美深に来ていただければ」と語った。
内容量は330ml、アルコール分は5・5%。
5月15日から一般販売を開始し、セブンイレブン美深西1条店、道の駅「びふか」、BSBで販売する。