【下川】
下川商業高校(鎌本光司校長)バスケットボール部は、6日に名寄で開かれた「名寄地区高等学校バスケットボール新人大会兼全道高等学校バスケットボール新人大会名寄地区予選会」で、男女チーム共に優勝。来年2月に函館市で開催される全道大会に出場する。
名寄地区大会には男女ともに2チームが出場。下商高男子チームは名寄高と対戦。男子チームキャプテンの松尾奏さん(2年)は「自分たちのプレーができずにミスが目立ち、前半はリードを許してしまった。途中で立て直すことができ、後半で盛り返すことができた」と、49―44で接戦を制した。
下商高女子チームは名寄高・士別翔雲高の合同チームと対戦。女子チームキャプテンの上田凛さん(2年)は「クオーターごとに着実に点を重ねることができ、30点差をつけて勝利することができた」と、73―43で勝利。男女ともに全道大会進出を決めた。
松尾さんは「ディフェンスを強化するとともに、よりチームワーを意識して臨んだ。1対1のプレーで点を取られることが多かったので、パスを回して点が決められるよう練習した」と語る。
上田さんは「前回の大会では(名寄高・士別翔雲高合同チームに)6点差で敗れた。以来、チーム一丸となって一層、練習に力を入れ、チームプレーや個人のスキルアップに取り組んできた成果を出すことができたと思う」と語る。
また、大会で活躍を見せた松田琉聖さん(1年)は、「ディフェンスと得意なシュートを頑張った」と語る。バスケ部の宮本桂コーチは「ゲームの勝負どころで活躍してくれた」。
小倉悠之介さん(2年)は、ゲームの中で一生懸命に声をかけてチームをけん引するムードメーカー。「声では誰にも負けません。ゲームを楽しむことを一番に心掛けている」と話す。
女子チームの鬼頭りりこさん(1年)は、今大会で28得点を挙げる活躍ぶりで、「中に入ってのジャンプシュートが得意」と話す。相手ディフェンダーに果敢に挑む、思い切りの良いプレーが信条とのことで、大会では残り時間7分で退場(5ファール)となってしまったが、宮本コーチは「1人かけてもキャプテンを中心に危なげない試合展開だった」と語る。
下商バスケ部は、男子14人、女子7人、マネージャー1人の計22人が所属。月曜日を除き、毎週男女交互に体育館を使用して練習している。
3年生が引退し、新チームとなり、松尾さんは「これまで3年生に頼り過ぎていた面もある。今ではみんなで力を合わせながら、練習やプレーすることを心掛けている」。
上田さんは「3年生がいたころから、楽しく自分たちでやりたいようにプレーしていた。この良い雰囲気を壊さないように、楽しく元気にプレーすることを心掛けている」と話す。
菅野俊一監督は「男女ともに元気があり、物おじせずにプレーできる。特に女子チームは、昨年ようやく単独で試合に出られるようになり、これまでの練習成果や経験が着実に成績に反映されてきている」と語る。
第38回北海道高等学校新人大会は、来年2月6日から8日の日程で、函館アリーナなど4会場で開催。男女共に32チームが出場し、トーナメント形式で対戦する。
全道大会に向け、松尾さんは「予選ではうまくいかなかったので、全道でしっかり戦えるよう準備したい。楽しみながらプレーすることを心掛け、まずは一勝を目標に臨みたい」。
上田さんは「楽しんでやること。そこから初戦突破という目標に臨みたい」と抱負。
宮本コーチは「充実した環境で、町の支援も手厚くいただきながら活動している。共にプレーする仲間に、たくさん来てもらいたい」と呼びかけている。
下商バスケ部メンバーは次の通り。
◇男子▽2年=松尾奏、小山莞汰、尾形夏煌、小倉悠之介▽1年=馬場蔵人、松田琉聖、工藤颯太、藤原愉、本山海吏、沖田仁、盛田結斗、鈴木琉葵、山本悠太、小松田隼佑
◇女子▽2年=山口瑚春、吉田花凜、上田凛、石黒咲笑(マネージャー)▽1年=鬼頭りりこ、長谷川月、藤原未央、山本笑瑚


