神遊池でホタル観賞会 故郷を作る会が復活へ尽力

ホタルの住む故郷を作る会では13日夜、上勇知地区でギャラリーなどがある〝神遊池〟でホタルの観賞会を開催。会員や一般市民など約30人が、闇夜に美しく輝くホタルの光に心を和ませ、生命の力強さを感じていた。
この日は、午後8時頃の気温が20度に届かず、夏の夜としては若干の肌寒さを感じるほどだったが好天、風も穏やかでホタルにとっては過ごしやすい環境。現代では、すっかり街中では見られなくなったホタル。一目でも見ようと、薄暗くなり始めた時間帯から会員や市民が次々と集まり、輝くホタルを心待ちにしていた。
午後8時を過ぎると辺りは暗くなり、少しずつホタルの光が見られるように。初めて観賞に訪れた家族連れは「ホタルを初めて見た!きれい!」と子ども達が興奮。市内在住の坂巻フミエさんは「かつては畑や小川で見たことはあったが、ここ最近はホタルを見かけることが無くなった。良い思い出になりました」と喜んだ。
同会の阿部勇会長は「今年は7月に入り、肌寒い日が続いていたことで、ホタルの活動もこれからがピーク。気温が高くなってくると、まだまだ綺麗に光ると思う」と述べた。ホタルの観賞は今月25日頃まで出来そうで、午後8時頃から光り始める。
同会では、会員30人余りが活動。環境整備などにも励み、ホタルを観賞するための木道の手すりなどの補修やホタルの幼虫を1000匹放し、成長を見守ってきた。先には清掃活動を実施し「ホタルが飛ぶ場所にしたい」と、阿部会長らが思いを込めて活動に尽力している。
(梅津眞二)

日刊宗谷の購読をご希望の方は以下のお電話またはホームページからお願いいたします。

TEL:0162-23-5010
HP:宗谷新聞社ホームページ