美深小学校PTA 楽しく地域の仕事を知る 「美小おしごと万博2025」 13事業所が協力して初開催

【美深】

 美深小学校(藤原雅宏校長)PTA(岩崎甚一郎会長)主催の「美小おしごと万博2025」が、16日に同校で開かれ、児童たちは働く喜びを感じながら、地域の仕事に関心を高めた。
 同イベントは、体育館や教室などに地域企業の体験ブースを設置。児童が仕事を体験し、疑似通貨「ピウカ」を給料として受け取り、PTA会員が運営する縁日ブースで買い物を楽しむという試みで、今回が初の開催。
 今事業実施の背景として、岩崎会長によると、児童数減少や新型コロナウイルスの影響で、これまでにさまざまな行事や取り組みが廃止、縮小。子どもたちの第一の応援団であるPTAとして、子どもたちのために何かしてあげたい―という話が出ていたとし、「本年度の学校経営方針の中に総合的な学習の強化という項目があり、『ふるさと美深町について知る』ことを強化したいとあった。私たちPTAも学校と同じ方向を向き、学校の想いに沿った行事を企画してみよう―と、今回の地域を巻き込んだ職業体験事業を開催した」と思いを語る。
 この日は、松尾歯科医院、美深消防署、美深警察署、利平興業、小倉建設、美深厚生病院、BarBer Shop era、木本動力工業所、伊藤ボーリング工業、北星信用金庫、麺カフェItosugI、びふか陽だまり、陸上自衛隊名寄駐屯地の13事業所による協力を得て、15の体験ブースを設置。児童約80人が参加した。
 児童は「体験マップ」を手に、自分たちで仕事を選び、歯のクリーニング、けが人の搬送、髪の毛のカット、ラーメン作り、ケーキのデコレーション、配管工事、測量といった仕事や、各種体験を真剣な表情で体験。屋外では装甲車やパトカー、消防車など、乗車体験を楽しんだ。
 体験するごとに給料として200から600ピウカがもらえ、自ら稼いだ給料を手に縁日ブースを訪問。射的や人形すくい、スマートボール、パターゴルフ、くじ引きなどを楽しむなど、笑顔あふれるひとときを過ごした。
 今回の取り組みを振り返り、岩崎会長は「実行委員であるPTA会員の保護者や先生方に協力いただきながら、子どもたちと一緒に行事を楽しんだ。今回、協力いただいた企業からは『来年もぜひ協力したい』というありがたい言葉もいただくことができた」と語っている。

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