買受人の威勢良い掛け声響く 3本締めにも活気 地方卸売市場新年初セリ

威勢良く3本締めをする関係者(地方市場)

 稚内市地方卸売市場の新年初セリと稚内漁協市場の新春初セリは6日、各市場で行われた。今年は稚内機船漁協所属の底びき船、稚内漁協の漁業者が出漁し、それぞれの市場に鮮魚を上場。買受人の競り落とす威勢良い掛け声が響くなど市場が活気付き、関係者が今年1年の漁業発展に期待を込めた。

 稚内市地方卸売市場の新年初セリには、5日に出漁したオッター底びき船1隻が漁獲したタラなど715箱が上場された。関係者が新年に相応しく3本締めを行い、セリが始まると威勢の良い掛け声が場内に響いた。

市場開設者の工藤広市長は「昨年の市場の取り扱い数量、金額ともに前年を上回ることができ、市場開設者として胸をなでおろしている。大きな事故もなく、これもひとえに船主、船員皆さんの安全操業に対する日頃の取り組みの成果。今年も大漁や魚価が安定し、買受人の皆さんには、このまちの水産物の魅力を全国に発信してもらいたい」などと挨拶。

黒川明康稚内機船漁協組合長は、昨年はスケソが好調で操業回数も前年並みになるなど好条件が重なったことで前年を上回ったとし「本年も事故なく安全に、この市場がたくさんの鮮魚で潤うよう努力して参りますので、皆様の力添えをよろしくお願いします」などと述べた。

中陳憲一同市場買受人組合長は「昭和52年の200海里以降、60数隻あった底びき船は今はかけまわし4隻とオッター1隻となり、漁獲も少なくなってくる。そんな中、色々と知恵を絞り、ピンチをチャンスに切り替えてこの困難を乗り越えていきましょう」などと呼び掛け、最後に南和幸市場部長の音頭で3本締めを行い、場内は活気づいた。

 稚内漁協市場の新春初セリは、鮮魚のシマゾイ14箱を上場した。市場開設者の岡田直行同漁協組合長は年頭挨拶で、昨年の市場全体の取り扱いは全道的な秋サケの不漁やナマコの価格下落などがあったが、毛ガニやタラバガニの好漁、ノナなどの取り扱いの伸長に支えられ792㌧、21億5千万円(数量、金額とも前年比3%増)の実績だったとした。

続いて、同漁協市場買受人組合の秋元哲哉組合長、来賓の工藤広市長、吉田正人道議が挨拶し、倉政基専務の音頭で威勢良く3本締め。このあと競りが始まり、買受人達が次々と値段を付ける掛け声が響き、今年1年の漁業発展に期待を寄せた。

日刊宗谷の購読をご希望の方は以下のお電話またはホームページからお願いいたします。

TEL:0162-23-5010
HP:宗谷新聞社ホームページ