【名寄】
なよろ観光まちづくり協会(栗原智博会長)では「パウダースノーサファリ」を今年も実施。スノーモービルに乗ってピヤシリ山頂を目指す、冬のピヤシリの魅力満載の体験型観光で、今シーズンはすでに昨シーズンの利用を上回る好調ぶり。特に道外、海外からの利用が目立っており、同協会は市民にも事業をPRしたい意向で、「名寄に住んでいても知らない魅力を、多くの人に体験してもらいたい」と利用を呼びかけている。
パウダースノーサファリは雪深い林道や雪原をスノーモービルで走り抜け、氷雪をまとう巨大な樹氷「スノーモンスター」など、ピヤシリの絶景と厳冬期ならではの美しい自然を満喫する体験型観光。
同協会は「スノーモービルでピヤシリ山頂付近にある小屋を目指し、その後、10分程度歩いて山頂を目指してもらう」とのこと。歩いて山頂を目指す際には、スノーシューを履いてトレッキング気分も味わえ、小屋では暖をとりながらティータイムも楽しむ。
山頂からは360度を見渡すことができるとのこと。天候が良ければ日本海側の利尻山やオホーツク海を一望でき、写真撮影や雪遊びなど誰でも楽しめる内容。
スノーモービルはガイド運転手付きで、事前講習で初めての人でも簡単に乗車可能。ヘルメットやゴーグルなどの必要備品も無料でレンタルできる。
2020年度から事業展開されているが、新型コロナ感染症拡大などの影響で、21年度の利用はシーズンを通し29人にとどまった。その後、同協会の公式YouTube動画などを通じ、国内外へと発信。22年度の利用は道内29人、道外38人、海外26人の計93人へと拡大。
その後、新型コロナも5類へ移行され、全国的に国内観光やインバウンドも回復傾向となり、本年度は1月26日現在、予約分を含め115人と好調。利用者(予約分を含む)の内訳を見ると、道外が48%と最も多く、次いで、海外が37%。この他、道内9%、名寄市内6%。市外からの利用が全体の94%で、全体の85%が道外からとなっている。
同協会は「昨年度も体験し、再来訪したリピーターの方も多い。本年度は12月末の杉並区との小学生名寄自然体験交流事業や、1月中旬の台湾留学生の体験など、自治体事業での体験受け入れもあった」と説明。また、本年度からふるさと納税の返礼品としても取り扱いを開始したことも利用者増の要因に上げられる。
同協会は「海外は雪があまり降らない地域からの訪問が多い。美しい景色を写真に収めることが目的の参加者もいる」としている。
ただ、山の天気は変わりやすく、好天に恵まれるかどうかは運次第という。同協会は「天候が悪い場合、どのように楽しんでもらえるかを検討するとともに、プロモーションにより力を入れていきたい」としている。
料金は1人1万2千円。予約方法は同協会まで電話(01654⑨6711)または専用サイト(https://nayoro-tourism.com/shop/)から。