【名寄】
北海道立教育研究所による移動理科教室が、5月29日に名寄南小学校(井上隆一校長)、30日に名寄西小学校(松本敏朗校長)で行われた。
同教室は、道立研究所が所有する科学設備展示自動車(サイエンスカー)などを活用した理科の実験や観察などを通じ、児童・生徒の理科に関する興味・関心を高めるとともに、教職員の教科指導力の向上を目指した取り組み。
この日は、同研究所と、ほくでんのエネルギー広報車「エネゴン」が連携して行われた。
西小では4年生36人、南小では6年生70人を対象に実施。
液体窒素を活用して「マイナス196度の世界を体験しよう」の実験では、液体窒素にホウレンソウを入れるとパリパリに砕ける様子を見た。また、風船を入れるとしぼむが、液体窒素から取り出すと元に戻ることを実演。空気は冷やすと体積が小さくなり、温めると大きくなることを理解した。
ほくでんのコーナーでは、手回し発電機を使った実験で豆電球を点灯。「電気は貯めておくことができません。今、使っている電気は今、作っている電気です」と解説。
さらに、風力、水力、火力、太陽光の発電をモデルとした実験器具を操作し、発電の仕組みを理解した。
西小の探究活動では、音の秘密を解き明かすため、紙コップを使って声で動くおもちゃを作製した。紙コップの底にヘビを模したモールを置き、声を出すとヘビが振動するが、より速く動かすためには声を大きくしたり、高くしたりすることで振動が増えることを知った。
南小の探究活動は「ふしぎをとき明かそう」をテーマに、水溶液について学んだ。虫さされ薬、クエン酸、パイプ洗浄剤、食塩などの水溶液を、ムラサキキャベツの汁を用いて性質(酸性、中性、アルカリ性)を調査。児童が役割分担しながら実験を行う様子が見られた。
この他、西小ではサイエンスカーにも搭乗。電子顕微鏡で石や虫を観察したり、人工オーロラや放射線を目にしたりするなど、さまざまな実験や観察を通して科学に興味を深めていた。

(南小)

(西小)


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