金鷲旗高校柔道・女子団体で3位入賞 稚内出身・三上さんが立役者

金鷲旗柔道大会で団体3位に導いた三上さん

 稚内市出身で、愛知県一宮市の愛知真和学園大成高校柔道部に所属する3年、三上柚さん(18)。7月22〜24日に福岡市総合体育館で開かれた金鷲旗高校柔道大会女子団体で3位入賞した。三上さんは大将を務め、優勝候補チームの選手らを破り、優秀選手10人の1人にも選ばれるなど活躍を見せた。
柔道指導者の両親の影響で、年中(5歳)から柔道を始めた。柔道スポーツ少年団に所属し、南小から南中に進学したが、1年生の時に札幌で出稽古した際、大成中学校(中高一貫校)の選手と保護者から声を掛けられたことをきっかけに、中学2年から大成中に編入し、ステップアップを目指してきた。
しかし、中学3年で左膝の前十字靭帯を損傷。それでも高校進学後もケガと向き合いながら稽古に励み、高校生活最後の大会に思いを懸けている。
金鷲旗は高校柔道界の一大タイトル。全国高校選手権、全国高体連(インターハイ)に並ぶ。女子団体戦は5人編成の勝ち抜き戦方式で151校が出場。大成はシードで2回戦から登場。2回戦の鹿児島南、3回戦の修猷館(福岡)、4回戦の群馬常磐は中堅までで試合が決し、大将三上さんの出番は無し。
5回戦は春の全国選手権で優勝している大牟田(福岡)と対戦。副将戦で大成が敗れ、三上さんにとって団体戦で初試合。残り数秒で有効を奪って勝利すると、大将戦では大外刈りと袈裟固めの技あり2本で2連勝。チームを勝利に導いた。準々決勝の淑徳高校(東京)戦も大将戦にもつれたが、三上さんが優勢勝ち。準決勝で対戦した富士学苑(山梨)は中堅の相手エースに副将までが抑えられ、苦しい展開。三上さんが3連勝しなければ決勝に進出できない局面だったが、大外巻込で一本勝ちし、副将との一戦はフルタイムの末、相手に指導2つで三上さんが勝利。大将戦は2試合で体力を消耗してしまい、指導3つが与えられてしまい敗れ、3位入賞となった。
三上さんは「3人を勝ち抜き、決勝に行くつもりだったが、体がついてこなかった。8月のインターハイに気持ちを切り替えたい」とコメント。
父・雅人さんは「相手より早く攻め、技をかけきる柔道。ケガからの復帰まで思うような活躍が出来ていなかったが、ようやく成績を残すことが出来た」と称えた。(梅津眞二)

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