陸上自衛隊名寄駐屯地、女性隊員を主に9人派遣 石川県能登半島地震で被災地支援、入浴支援や救護活動など展開へ

【名寄】

能登半島地震に伴う災害派遣隊員の見送り行事が、22日午前8時半から陸上自衛隊名寄駐屯地(藤田明大司令)メイン道路で行われ、隊員9人の被災地での活躍を願った。
現在も余震が続く被災地では、多くの被災者が避難所生活を余儀なくされている。全国の自衛隊が被災地支援を展開する中、名寄駐屯地からも1月7日の第1波派遣を皮切りに、北部方面後方支援隊の一員として被災者支援の任務を展開している。
今回、派遣されるのは、第101高射直接支援大隊第2直接支援中隊から柴牟田(しむた)直俊1曹、松村祐輔2曹、大森迅悟(しんご)3曹、山本帆乃佳士長。第3即応機動連隊から火力支援中隊の柴田莉奈3曹、塚田陽子士長、小池真由士長、第4普通科中隊の村上華菜(はな)士長、本部管理中隊の山畑知芙結(ちふゆ)士長の計9人。
同駐屯地によると、同第2直接支援中隊の隊員は石川県穴水町、3即機連の隊員は石川県志賀町で入浴支援などを展開。また、3即機連本管中衛生小隊に所属する山畑士長は、被災者も含め隊員の救護活動に当たる予定。派遣9人中6人が女性隊員で、これは2師団で展開している高齢者など女性の介護入浴などに対応するためとのこと。
任務期間は3月13日までの予定。今回の派遣でも、入浴場利用者にプレゼントするため、「自衛隊のまち なよろ」と記された名寄駐屯地オリジナルキーホルダーなどを持参する。
同駐屯地で行われた見送り式で、各部隊を代表し、柴牟田1曹が「北部方面後方支援隊入浴支援隊管理班として任務に当たる。われわれの行動が被災者に及ぼす影響は大きいと思われるので、誠心誠意頑張り、任務完遂へ務めたい」。
柴田3曹が「入浴支援班、救護班は石川県志賀町で支援を行う。5人とも災害派遣は初めてで、不安なことも多いが、それぞれが自らの任務を完遂できるよう頑張りたい」と抱負を述べた。
藤田司令は「名寄駐屯地としては第3波となる災害派遣。体に気を付け、名寄駐屯地の代表とし、被災者に寄り添った支援を行ってほしい」と激励。
9人は多くの隊員に見送られながら、被災地に向け出発した。