【名寄】
石川県能登半島地震に伴う災害派遣隊員の見送り行事が、7日午前8時半から陸上自衛隊名寄駐屯地(藤田明大司令)メイン道路で行われ、隊員3人の被災地での活躍を願った。
発災から2カ月が経過した現在でも、石川県内では、1万人を超える人々が避難所での避難生活を行っている他、電気、水道などライフラインが復旧されていない自宅で、不自由な生活を余儀なくされている被災者も多い状況。
このため、全国の自衛隊は被災者の生活支援などを展開する中、名寄駐屯地からも1月7日の第1波を皮切りに災害派遣を行い、今回が4波目の派遣。今派遣を含めた名寄からの派遣人員は16人となっている。
今回、派遣されるのは、第101高射直接支援大隊第2直接支援中隊の戸奈至治(よしはる)1曹、橘髙樹羅(じゅら)3曹。第2後方支援連隊第2整備大隊偵察直接支援小隊の遠藤豪希(ごうき)1士の3人。
戸奈1曹は、北部方面入浴支援隊の広報として、穴水町兜公民館を拠点に活動。橘髙3曹は、同支援隊第1入浴支援小隊入浴支援班として穴水町旧兜小学校を拠点に活動。遠藤1士は、同支援隊第2入浴支援小隊入浴支援班として、志賀町熊野交流センターを拠点に活動する。
任務期間は今月下旬までの予定。今派遣では、名寄市のステッカーなどを持参し、入浴場利用者らにプレゼントする予定。
同駐屯地で行われた見送り式には、隊員800人が参加。
派遣部隊を代表し、戸奈1曹が「被災された方々の少しでも力になれるよう、一生懸命に支援してまいります」。
遠藤1士が「本日はこのような行事を行っていただき、ありがとうございます。昨年入隊し、災害派遣は初めてですが、名寄駐屯地の隊員として恥ずかしくないよう一生懸命頑張ってきます」と決意。
藤田司令は「現地では、いまだに生活支援が必要な状況が続いている。大変な任務かと思うが、被災された皆さんの心に寄り添った支援を願いたい。また、見送りに参加した隊員の皆さんも、実任務である災害派遣に行きたいという気持ちがある中での見送りだと思う。3人は皆さんの思いも背負いながら、現地で頑張ってもらいたい」と激励した。
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橘髙3曹、遠藤1士(右から)
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