元気いっぱい「鬼は外!」 名寄鬼追い祭り実行委員会 つぼみ保育所で節分行事 

【名寄】

「節分(2月3日)」を前に、名寄市立総合病院の院内保育所「つぼみ保育所」では2日午前10時半、鬼たちが登場。所児たちが鬼に勢いよく豆をぶつけ、節分の行事を楽しんだ。
鬼や福の神に扮(ふん)するのは「名寄鬼追い祭り」(同祭り実行委員会、名寄神社、名寄躍進会主催)のメンバー。同祭りは、日本の伝統文化の節分を盛り上げよう─と、1980年から実施され地域に定着。
しかし、新型コロナ感染症の拡大を受け、2020年2月の実施以来、中止を余儀なくされ、4年ぶりに実施した。今年は3日が土曜日に当たることから、前倒しして節分の行事を実施。赤鬼と青鬼、福の神に扮した同会員らが、市内の幼児施設や市役所などを巡回した。
つぼみ保育所に鬼がやってくるのは今年が初で、市立病院を市民目線で応援することを目的に活動している、名寄市立総合病院サポートクラブ(萬谷千絵代表)の協力で実現。
萬谷代表は「前々から計画していましたが、コロナが明けてあらためて実行委員会にお願いしました。みんなに日本の伝統文化を楽しんでもらいたいです」と語っている。
金棒を持った赤鬼と青鬼が「ウォー、ウォー」と雄たけびを上げながら入ってくると、待ち構えていた園児たちは「鬼は~外、鬼は~外」と、新聞紙を丸めて作った豆を投げつけて鬼退治。突然現れた鬼に泣き出してしまう所児もいたが、節分を楽しむなど、にぎやかな雰囲気。鬼が退散した後、福の神が「舞~いこんだ舞い込んだ」と登場。「仲良く元気で過ごしてね」と園児たちの幸せを祈願していた。
なお、「名寄鬼追い祭り」は、3日午前から行われ、市内の事業所や店舗など約200カ所を巡る。